ビジネス書の構成でも触れましたが、ビジネス書を読者の手にとってもらうためには、目次とタイトルが非常に重要です。
ターゲットとなるビジネスマンは、何らかの悩みや課題を解決するためにビジネス書を手に取ります。
加えて彼らには時間がないため、短時間で理解できるよう、テンポが良く分かりやすい内容のビジネス書を求めています。
そのため、目にした途端に分かりやすそうだ、面白そうだ、と感じられる目次やタイトルである必要があるのです。
そこで今回は、上記のニーズを満たすビジネス書のタイトルについて考えてみましょう。
以下は2014年~2015年上半期においてベストセラーとなったビジネス書のタイトルです。
・ゼロ
・呆韓論
・道をひらく
・脳の強化書
・平常心のコツ
・伝え方が9割
・21世紀の資本
・エッセンシャル思考
・まんがでわかる7つの習慣
・こうして、思考は現実になる
・日本人のためのピケティ入門
・マンガでよくわかる 教える技術
・嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
(出典:年間ベストセラー)
いずれのビジネス書も、サブタイトルを除けば一言でまとまったシンプルなタイトルになっています。
全体で見た傾向としては、~思考、~する勇気、~の習慣、~の法則、~の技術、~のコツ、~力、~学、~術といった、ビジネス書を通じて学べる物事を能力やスキルとして一言で言い切るものや、
~の教科書、~入門、漫画で分かる~、たった○日でできる~、といった分かりやすさや手軽さにフォーカスしたもの、
また、数年前に流行した「伝え方が9割」のように割合を示したり、○○企業のエリートが実践している~、といった見せ方をすることで、そのビジネス書の内容に希少価値を持たせるものもあります。
一口にビジネス書のタイトルといっても、このように数多くのパターンがあります。このビジネス書を読むことでどんなメリットがあるのか、または読まないことでどんなデメリットがあるのかが瞬時に分かる。そうしたタイトルのビジネス書がベストセラーになっているようです。
タイトルを考える際は、売れているものや著した原稿と似ているジャンルのビジネス書を参考にしながら、できるだけ多くの案を出し、選定していきましょう。
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