年々勢いを増す電子書籍市場。
2016年度の電子書籍市場規模は推定1,976億円といわれ、紙の書籍を含む書籍市場の10%以上を電子書籍が占めています。
しかし、実際に読書をするひとの約8割が紙の書籍を読んでいる、というデータもあるほど、日本ではまだまだ紙の書籍が一般的です。
そもそも、電子書籍の市場が日本で動き出したのは、いつ頃なのでしょうか。
2007年にアマゾンが電子書籍「kindle」を発売。アメリカでブームが起こり、アメリカでは電子書籍市場が瞬く間に拡大しました。そして2010年に「iPad」が発売されたことから、アメリカでは電子書籍での読書が一般的になりました。
日本に電子書籍の波がやってきたのは、アメリカと同じくiPad発売がきっかけでした。iPad発売を契機に、ソニーが「リーダー」、シャープが「ガラパゴス」を発売。スマートフォンも続々と発売され、電子書籍が人々の間で認知され始めることとなりました。
日本での電子書籍認知度・使用度ともに動きが出始めてから約8年が経過。電子書籍市場の拡大に伴い、「紙の書籍がなくなる」「本屋さんがなくなる」といった噂もたつほどになりました。
ですが、実際にはまだまだ紙の書籍で読書をする人が多いのが現状です。なぜ読書をするひとのほとんどが電子書籍でなく、紙の書籍で読書をするのでしょうか?
電子書籍のメリットとデメリットを考えてみましょう。
電子書籍のメリット
・簡単に購入することができる
・大量の書籍を持ち歩くことができる
・汚れや水に強いため書籍が劣化することがない
・紙の書籍に比べ安価で購入できる
・検索機能・文字の拡大機能がある
・在庫切れや絶版がない
電子書籍のデメリット
・バッテリーが切れると読めなくなる
・手書きでメモを残したいとき、自由度が低い
・貸し借りができない
・端末が壊れたり、サイトが閉鎖されると読めなくなる可能性がある
・端末によって読めるもの、読めないものがある
・目が疲れやすい
普段書店になかなか行けない人や、荷物を減らしたい人など効率よく・簡単に読書を行いたいひとは電子書籍がおすすめなのかもしれません。
しかし、じっくり読書を楽しみたい、書き込んで使いたい、ずっと手元に置いて大切にしておきたい、などを読書に求める人は紙の書籍がおすすめでしょう。
人々の生活スタイルが変化するにつれて、読書の形も人それぞれとなってきました。
あなたの生活スタイル・読書スタイルに合うのは電子書籍なのか、紙の書籍なのかをじっくり考えてみるのも良いかもしれません。
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