前回を参考に絵本の絵コンテを作成したら、いよいよ原画作成に入ります。
その前にチェックしておきたいポイントを挙げていきましょう。
絵本の画材選びは、どのように決めるのでしょうか?作家自身が使い慣れているものであることはもちろん、重要なのは「作風に合っていること」です。
絵本にとって、絵は中身の主役であり、全体の雰囲気をつくる重要な素材です。その絵を描くための画材選びも、絵本の雰囲気を左右する要素になるからです。
使用する着色材は、水彩絵具、水彩色鉛筆、クレヨン、アクリル絵具、カラーペン、油性色鉛筆などさまざまです。
水彩用具はやわらかい鮮やかな作風に、クレヨンははっきりとした大胆な作風に、アクリル絵の具は使用する台紙や着色方法に応用が利くため、さまざまな表現で魅せたい時に便利な素材です。
また、台紙にしても、クロッキーブック、水彩紙、ケント紙などがあります。作風にあったものであることに加え、上記の着色剤と愛称が良いものを選びましょう。
こうした画材選びも、絵本づくりの楽しみのひとつです。
もうひとつ、原画を描き始める前に確認しておきたいのが、原画のサイズです。印刷時にページの端まできれいに印刷するためには、本の実寸よりひとまわり大きく描くのが良いとされています。そのため、本のサイズよりもタテヨコ5mmほど余分に描きましょう。
文章は原画に直接描き込まず必ず別用紙に描いていき、場面によっては原画のスケール感の強弱を明確にすることも大切です。
なお、絵本の主なサイズと原画サイズは以下を参考にされてください。
A5判縦長 タテ210mm×ヨコ148mm(タテヨコそれぞれ+5mm)
B5判縦長 タテ257mm×ヨコ182mm(タテヨコそれぞれ+5mm)
A4判縦長 タテ297mm×ヨコ210mm(タテヨコそれぞれ+5mm)
A5判横長 タテ148mm×ヨコ210mm(タテヨコそれぞれ+5mm)
B5判横長 タテ182mm×ヨコ257mm(タテヨコそれぞれ+5mm)
A4判横長 タテ210mm×ヨコ297mm(タテヨコそれぞれ+5mm
加えて、絵本のサイズをターゲット別に考えますと、以下のとおりになります。
・0~1歳の乳児向け絵本
正方形(182×182)推奨。あかちゃんの手に取りやすいサイズ
・2~6歳の幼児、小学生向け絵本
A4、B5(タテ、ヨコ)サイズ。
・大人向け絵本
A5サイズなど。鞄に入れて持ち歩けるサイズ、もしくはテーブルに置いてインテリアとしても楽しめる大判サイズ。
このようにして画材、サイズを決めたら、原画を描いていきましょう。
幻冬舎ルネッサンス新社では、本を作る楽しみを自費出版という形でお手伝いしております。
原稿応募、出版の相談、お問い合わせ、資料請求まで、お気軽にご連絡ください。
お問い合わせいただきましたら、担当の編集者がご対応いたします。
原稿内容やご要望に沿ったご提案やお見積もりをご提示いたします。
幻冬舎グループ特約店(150法人3,500書店)を中心とした全国書店への流通展開を行います。