新聞広告や書店のポップ、出版記念イベントなど、書籍を話題化させるために出版社は日々さまざまな施策を行っています。
これは自費出版でも例外ではなく、費用を支払えば広告掲載をすることができますし、著者自身がある程度名の知られた人物であれば、出版イベントを開催したり、マスコミ関係者から取材の申し込みが入るかもしれません。
しかし、そうした事例は決して多くありません。広告費用も用意するのが難しく、せっかく自費出版をしても、思うように販売部数が伸びず悩んでいる著者は多数います。
そこで今回は、お金をかけずに自費出版書籍を話題化させる方法をご紹介します。
これによって必ずうまくいく訳ではありませんが、成功した事例もあるのでぜひ試してみてください。
意識していますか?出版のタイミングでもお伝えしていますが、タイムリーな出来事を取り上げた書籍は、それだけで非常に価値のあるものであり、読者に貴重な情報源として認識してもらうことができます。
情報自体は新聞や雑誌、Web上で知ることはできても、書籍のように体系的に学ぶことはできません。ですから、タイムリーな出来事について根本からきちんと学びたいと考えている読者に向けて出版情報を発信できれば、そうした読者の間で話題になる可能性があるのです。
たとえばビジネス書では、法律改正のタイミングでそれについて考察した書籍を出版し、関連企業や議員に献本して話題を集めた事例もあります。実用書では、近年流行している中高年の健康維持についてまとめたものや、美容に効果的な食材について取り上げたものなどがあります。
出版する書籍がどんな人をターゲットとしているのか思い出し、献本先リストを作ってみると良いかもしれませんね。
誰でもできる話題化施策として、出身地域とのつながりをアピールする方法があります。たとえば、著者が沖縄県出身であり、沖縄県の各地域について研究したものであるとか、沖縄を舞台にした小説を執筆した・・・という情報は、その地域住民にとって誇るべきことであり、地元紙に取り上げられて話題となる可能性があるのです。
『中国が沖縄を奪う日』(惠 隆之介・著) もそのひとつで、沖縄出身の著者が尖閣諸島問題について考察し、地元での販売部数を伸ばして3刷となった人気書籍です。
書籍の内容が出身地域に関わりがなくても、地元紙などで紹介してもらえる可能性は十分にあります。人口が少なく必然的に在住著者数が少ない地域はなお有利です。出版のタイミングでなくとも、後々書籍に関わる物事が世の中で話題になれば、取り扱ってもらえる可能性もあります。タイミングを見計らいながら、地道に献本していきましょう。
幻冬舎ルネッサンス新社では、本を作る楽しみを自費出版という形でお手伝いしております。
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