自分史を書きたいが気力がない、文章にすることが困難。執筆途中のまま著者が無くなってしまい、原稿だけが残っている。
自分史を書き始めるタイミングは人それぞれですが、ある程度の年齢になってからだと、健康上の理由から執筆が困難になる場合があります。
このような事例は意外と多いもの。書きたくても書けない状況の家族や知人、もしくは自分自身が書けなくなってしまった場合、どうすれば自分史を残せるのでしょうか。
今回は著者が執筆しないことを前提に、自分史の制作方法について考えてみましょう。
まずは、著者自身が自分史を執筆するメリットを知りましょう。
最大のメリットは、工数や費用がかからないこと。著者以外の誰かの時間や労力を割くことがないため、手軽に執筆することができます。また、書く気力のあるうちは自分のペースで自由に書き進めることができるでしょう。
逆に言うと、工数や費用をかけ、ペースを保って原稿を書き進めることができれば、著者本人が書かなくても自分史を完成させることができます。著者にインタビューをしたり、残っている資料を参考にしながら原稿を『代筆』していくことです。
自分史の代筆において最も手軽にできるのが、親族による代筆です。自分史は個人のデリケートな話題を取り扱うものですから、著者の気持ちになって加筆修正できることはもちろん、後になって厄介な問題が浮上してきたとしても、周りに知られず親族の中で処理することができます。
また、歴史上名誉ある存在であった人や、大衆に影響を与える強い権力を持った人の自分史であれば、他人でなくその子孫が加筆修正した方が著者の存在感が残ります。
どれほど文章力のある人に代筆を依頼しても、著者との繋がりがなければ存在感が薄まるものです。誰かに依頼する場合は、なるべく親族の中から探してみましょう。
上記のような対応が難しい、文章力を要する形式でまとめなければならないものは、ライターに代筆を依頼することが望ましいでしょう。例えば、専門的な知識・経験を世の中に残すといった目的の自分史であった場合、同じ分野である程度知識のある人や、実用的なものとして世の中に伝える文章力を持つ人が必要ですね。
自分史を書いたら出版したい、書店に流通させてたくさん売りたい、といった意欲がある人は、テーマやタイトル決め、内容の校正など様々な作業が必要になってきます。出版後の話題化を狙うのであれば、多少費用がかかってもライター起用は視野に入れておきましょう。
また、ライターに依頼することで、自分史への批判を回避できる可能性もあります。近年は自分史が流行していると言っても、単なる『自慢史』でしかないと受け取る人もいるからです。
著者自身が自分の人生についてまとめると、どうしても主観的で自分に都合の良い文章になってしまいがちです。権威のある著者であるほど、出版後の反響も心配になります。そういった時にこそライターに依頼し、客観的で共感を得られる原稿に仕上げてもらいましょう。
代筆をするか否か。親族が書くか、ライターが書くか。著者が執筆した原稿の個性をどこまで活かすかで判断が迷うところですが、著者が書けなくても自分史は執筆できます。ひとつの選択肢として、ぜひ覚えておきたいものです。
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