国内の利用者数が4,500万人を超える巨大SNSであるTwitter。
作家と読者の交流の場でもあり、読者にとっては創作の裏側や新刊の見所など知ることができる情報収集のツールとして活用されています。
そのためTwitterのフォロワー数は、作家に向けられた期待の眼差しの数ともいえます。
最新のフォロワー数ランキングを見ることで、出版業界の情勢を覗いてみましょう。
(※データは2021年7月12日時点の『meyou』「Twitter日本 「作家・漫画家」フォロワー数ランキング 1-50位」を参考にしております)
代表作:『天皇の影法師』『ミカドの肖像』
第5位には、史上最多の433万8936票を獲得し第18代東京都知事に就任したことでも知られる、猪瀬直樹氏がランクインしました。
東京都副知事時代には東日本大震災の救助活動にも尽力した猪瀬氏ですが、ノンフィクション作家としても高い人気を誇ります。
第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作である『ミカドの肖像』(小学館、1986年)では皇族・天皇制を鋭い視点から読み解き、昭和末期の日本を騒然とさせました。
Twitterはもちろん、オンラインサロン「猪瀬直樹の「近現代を読む」」で精力的に活動されている猪瀬氏の今後の動向にも要注目ですね。
代表作:『SUPERどうぶつーズ』『100日後に死ぬワニ』
第4位は、7月9日に『100日後に死ぬワニ』が映画化されたことでも話題のきくちゆうき氏。
「死まであと〇日」という衝撃的なキャプションがついた4コマ漫画は、生の儚さと尊さを私たちに教えてくれました。
最終回では驚異の201.5万いいねを獲得しました。
Twitterでは1日1話投稿形式の漫画作品が多く投稿されていますが、その形式を最も魅力的に活用した作家と言ってもいいかもしれません。
現在は「何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ」を描いた「FLYING AWAY AZARASHI」という作品も連載中。
シュールな魅力の虜になること間違いなしです。
代表作:『東京喰種トーキョーグール』『超人X』
第3位は、美麗なイラストとシリアスな展開が魅力の『東京喰種トーキョーグール』で知られる、石田スイ氏。
プロフィールに貼られたWikipediaのURLを踏むと、そこには石田スイ氏の記事──ではなく、京都府の鞍馬寺の記事が(ちなみに石田氏は福岡県のご出身)。
謎に満ちた石田氏ですが、Twitterでは惜しげもなく作品のネームを公開するなど、サービス精神の旺盛な一面もあるようです。
イラストに描かれるモデルも実に多彩で、優しげでありながらどこか物憂げな表情の藤井棋聖を見事に描き上げていました。
石田氏の頭の中を覗き込んでいるようなツイートが、フォロワー数増加の秘密なのかもしれません。
代表作:『僕のヒーローアカデミア』
第2位は、今や不動の人気を誇る王道少年漫画『僕のヒーローアカデミア』の作者である堀越耕平氏。
これまでランクインした他の漫画家さんと同様、こちらもTwitter限定のオリジナルイラストを多数投稿しています。
8月6日には『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』も公開予定で、飛ぶ鳥を落とす勢いの作家です。
一方、プロフィール欄の挨拶は「僕のヒーローアカデミアという少年漫画を描いています。よろしくお願いします。」と、なんとも謙虚な文面。
親しみやすい人柄も、人気の秘密なのでしょうか。
代表作:『RAVE』『FAIRYTAIL』『EDENS ZERO』
講談社が発行する人気少年漫画誌『週刊少年マガジン』を拠点に活躍される真島ヒロ氏。
Twitterでしか見られない書下ろしイラストも多数投稿しており、多くのファンの心を惹きつけています。
また、現在アニメも放映中の作品『EDENS ZERO』については、ハッシュタグを付けて感想を自らツイートするなど、ファンと同じ目線に立ったスタンスが人気です。
著者自らが作品を盛り上げようとする姿勢が、ファンからの共感を呼んでいるのかもしれませんね。
以上、フォロワー数が多い作家ランキングベスト5を発表いたしました。
画像や映像を使ったツイートが多く見られるTwitterでは、漫画家の方々が多くご活躍になっていることが分かりましたね。
また、オリジナルイラストの投稿など、そこでしか見られないスペシャルコンテンツを投稿していることも共通項として挙げられます。
唯一の文筆業としてランクインしていた猪瀬氏も、ご自身の考えをリアルタイムに発信するなど、SNS特有の機動力をフルに活用されています。
たゆまぬファンサービスの精神が、多くの読者を引き寄せる秘訣となっているのでしょう。
気になる方が見つかったあなたは、早速フォローしてみてはいかがでしょうか。
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