前回に引き続き、1月の自費出版ニュースをお知らせします。
芥川賞や直木賞で盛り上がる文芸界に習ってか、1月は自費出版ニュースも非常に多く配信されています。
今回は、戦争体験記、絵本、コミックエッセイなど、様々なジャンルの作品が話題になっています。
さらに、遺稿の出版や商業デビューなどの作品も複数あり、目が離せません!
軍隊時代の過酷な生活や戦争体験をまとめ、91歳で亡くなった菅野孝明さんの記録が自費出版されました。出版をしたのは彼の知人で元高校教師の菅野家弘さん(73)。
孝明さんは73歳で自らの体験を手記にして友人に配り、その後家弘さんと知り合いました。
孝明さんが91歳で亡くなった4年後に、家弘さんが1,000冊を自費出版。
手記の内容は軍隊生活での虐待行為といった過酷なものから、当時の娯楽や仲間との思い出についてユーモラスに綴られており、家弘さんは貴重な資料として多くの人に読んでほしいと語っています。
(出典:Yahoo!ニュース『軍隊生活、100枚のイラスト=元高校教師、故人の手記出版―ユーモア交え日常活写』)
カール=ヨハン・エリーン著の『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』が週間で1.9万部を売上げ話題になっています。
本作は、スウェーデンで行動科学を研究する著者が「読むと子どもが眠くなる絵本」を考えて制作し、2010年に自費出版を果たしました。その後は英語版を刊行。2015年には日本での販売も開始され、週間で1.9万部を販売するなど、急速な人気上昇に注目が集まっています。
英・米の有力メディアもこぞって本作について取り上げており、世界40カ国で翻訳版の出版も決定。自費出版から世界規模の作品が生まれるのは珍しく、また「子どもが眠くなる」という今までにない切り口の絵本でもあるため、今後はさらに注目を集め一大ブームを巻き起こすのではないかと言われています。
(出典:Yahoo!ニュース『“子どもがぐっすり眠れる絵本”初のトップ3 コミック首位は「ちはやふる」最新刊』)
アトピーに悩んだ高校時代を中心に、実話のコミックエッセイまとめた青山ぱふこさんの作品が出版されました。
すでに自費出版やブログで作品を発表しており、その後出版社から声がかかり商業出版が決定。可愛らしいイラストの反面、「私のアトピー座」についての解説やステロイド剤を使用したときの様子など、実用的な内容であることも伺えます。
(出典:イースト・プレス『アトピーが教えてくれたこと』)
第二次世界大戦末期、鹿児島県黒島の島民と特攻隊員の交流記録をまとめた故小林広司さんの作品が、自費出版を経て商業出版としてデビューしました。
映画監督でTVディレクターの小林さんは、同作品と同じ内容のドキュメンタリー番組を制作し、それを機に原稿執筆を開始。肺がんで2008年に亡くなりましたが、妻のちえみさんが遺稿を仕上げて自費出版を果たしました。
その後2年かけ、商業出版にこぎ着けたようです。
遺稿を仕上げる際は、自ら黒島に赴いて調査をしたり、当時特攻隊員だった人々の親族から話を聞くなどして、積極的に活動した様子が伺えます。
(出典:東京新聞『不時着の特攻隊員と島民との交流 映画監督・故小林さん遺稿を出版』)
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