コラム

2016年2月の自費出版ニュースまとめ(2)**

前回に引き続き、今月2件目の自費出版ニュースです。

級友6人と完成させた闘病記をはじめ、16年の調査の集大成、漢字の学習に役立つ一冊まで、それぞれ執筆は大変な苦労を伴いますが、それだけに満足度も高い仕上がりとなっています。必見のエピソード盛りだくさんです。

 

 

 

「当時の空気感伝えたい」1979年の東京を舞台に小説

 

1979年の東京を舞台にした小説「ワン・ディケイド・ボーイ」を、都産業労働局理事で東京国際フォーラム常務の澤章さわあきらさん(57)が自費出版しました。

70年代の薫りあふれる作品で、「当時の様子や空気感を伝えたい」と話している。都職員時代から作家活動を始め、07年にはマイホームを建てた経験を基に「からっぽのいえのつくり方『まちなか狭小住宅』は共働き子育て家族を救うか」、
11年には駆逐艦の艦長だった祖父を描いた「軍艦防波堤へ―駆逐艦凉月と僕の昭和二〇年四月」を出版しましうた。今回が3作目となり、物語は自身の20歳代前半頃の体験がベース。

(出典:読売新聞

 

がん闘病記 級友6人で出版

 

帯広や札幌などに住む帯広三条高校1970年卒の同期生6人が、それぞれのがんの闘病体験をつづった手記を一冊にまとめ、「がんと言われて」と題して自費出版しました。

中心となった須永俊明さん(64)=札幌、会社役員=は「2人に1人がなるといわれる、がん。自分たちの体験が周囲の参考、そして啓発になれば」と話しています。須永さんらは今後、同期生らに広く呼び掛け、第2弾の制作も計画しているとのこと。

(出典:十勝毎日新聞

 

「虚無僧尺八」魅せられ本に 16年かけて独自に調査

 

国分南在住の根田正己さん(79)が1月30日、江戸時代に多く存在した、経の代わりに尺八を吹く普化宗(禅宗の一つ)の僧侶「虚無僧」にスポットを当てた書籍を自費出版しました。

自らの足で全国を回り資料を集め、16年かけて書き上げた本には尺八や虚無僧の歴史がまとめられています。

尺八の発祥の地である和歌山県をはじめ全国各地を自らの足で調査。その街の郷土史などを探し、地域の人にインタビューを行うなど徹底的に調べ上げ、16年の歳月をかけて完成させました。

(出典:タウンニュース

 

日中の漢字違い一目瞭然 華僑5世が対照表出版

 

似ているようで微妙に違う日本と中国の漢字。この認識の差を埋めるため、小学校講師を務める華僑5世の女性が「ちがいがわかる対照表 日本の漢字 中国の漢字」を自費出版しました。

小中学校で学ぶ常用漢字2136字をすべてカバー。中国人の子どもや日本の教師のほか、中国人観光客を迎える店にも役立つそうです。

伊奈垣さんは「中国の子どもも日本人の教師も、違いが分かればスムーズに学習できるはず。いろいろな場面で活用してもらえれば」と話しています。

(出典:神戸新聞

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