コラム

読者を唸らせる文章テクニック「問答力」を身につけよう**

「これは面白い!」と読者を唸らせる原稿とはどんなものなのでしょうか。

例えば政治や社会問題について、解決の兆しが見えるようなコメントが書かれていたり。

誰も知ることのなかった、専門性が非常に高い情報が書かれていたり。

 

しかし、すべての人がそうした原稿をスラスラと書けるはずがありません。

そこで今回は、読者に「面白い」と感じてもらえる文章のテクニックを紹介します。

 

著者の「問答力」で原稿は面白くなる

 

改めて面白い原稿とは何なのかを考えると、それは個性的な物の見方を表現している原稿ではないでしょうか。

読者の想定を上回った意外性のある見解は、「こんな考え方があるのか」と自分との違いを感じさせ、同時に「自分ならどうだろうか」と考えさせる力があります。

 

著者は自身の考えを表現することで読者に問いかけ、読者はそれを受けて著者への回答を考える「問答」が紙面上で行われている。

それができる原稿こそ、面白いと言えるのではないでしょうか。

 

自ら肯定・否定を繰り返すことで、物の見方が変わる

 

ところで、個性的な物の見方を表現するにはどうしたら良いのでしょうか。

元来、集団行動を良しとしてきた日本人には、多面的な見方が苦手な方も多いですね。

そうした方は以下のような訓練をしてみましょう。

 

  • 何かひとつお題を用意し、それに対して肯定・否定両方の意見をもつ
  • 5分間、自分自身で肯定と否定を繰り返す対話をしてみる
  • 対話の内容をざっとメモに残し、お題に対して毛色の違う回答がいくつ出せたか確認する

 

以上をくり返し、短時間でいろいろな回答を出せるようになれば、多面的な見方が身についてきます。

 

それと同時に、今まで気づくことのなかった新しい自分を発見できるはずです。

私たちは毎日、何らかのニュースや誰かの意見を耳にしていますから、その都度1つ以上の考えを持つことで、思考が鍛えられていきます。

 

なかなか意見が出ない、毎回似たような意見が出てしまう場合は、「なぜそう考えたのか」を自問してみてください。

親しい誰かがそう言っていたからなのか、自分自身の経験上から出た答えなのか……など、考えに至った理由を深堀りすることで、何を基準に物事をみているのかが分かります。

その基準を取り払うことで、新しい視点で物事をみて考えることができるはずです。

 

以上、「問答」テクニックとそれに必要な訓練の仕方についてお伝えしました。

面白い原稿作成は、一日にして成らず。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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