面白い本には、その著者にしか表現できないその人「らしさ」が備わっています。
つまり、原稿が独自の見解や視点を持って書かれているということです。
しかし、そのような文章を実際に書くとなると、どうやって書けばいいか分からないという悩みもしばしば耳にします。
本記事では、あなただけの個性を活かした原稿を書くための方法をお伝えします。
個性的な原稿を書くには、考え抜く力を鍛える必要があります。
自分なりの考えをこだわりの表現で伝えるには、安易な思いつきや常套句に頼らないよう、深く考えることが重要であるからです。
以下のステップを実践してみましょう。
<ステップ1>周りを観察し情報を集める
まずは部屋や近所を歩き回ったり、ニュースやラジオを聞いてみましょう。
普段は何気なく見過ごしている場所でも、改めてまじまじと観察してみると違う側面が現れることがあります。
またニュースやラジオからは、自分がそれまで関心を寄せていなかった分野の情報を得ることができます。
<ステップ2>疑問をメモに残す
集まった情報に対して、何か疑問は浮かんできませんでしたか?
「これは何と呼ばれているのだろう、何が起きたのだろう」という、物の名前や事実確認のための疑問。
「なぜそう呼ばれているのだろう」「なぜそうした出来事が起こるのだろう」という、理由や原因を知るための疑問。
「何?」「なぜ?」が浮かんだら、すぐメモに残しましょう。
<ステップ3>疑問について自分なりに解釈してみる
メモした疑問点についてじっくりと考え、自分なりに解釈してみましょう。
例えば、書店でベストセラー作家の本が目にとまり「これはどんな本なんだろう」「どうして売れているんだろう」という疑問が浮かんだとします。
その場合、例えば小説家のファンであれば「これは過去に自分も好きだった●●を書いたのと同じ小説家の本で、ファンが大勢いるから人気なんだ」と考えるでしょう。
またその作品を個人的には好まない方であれば「出版社や書店による作品の打ち出し方が上手いのだろう」という解釈も考えられます。
このように、疑問に対して導き出した答えは、人によって全く異なります。
この違いこそが、その人「らしさ」を感じさせる個性的な文章を生むのです。
独自の解釈を多く持つことができるよう、疑問を感じたらまずはメモをとることを癖にしてみましょう。
上記のステップを踏むなかで、注意点がひとつあります。
明快な答えにこだわらないことです。
読者は本を読むとき、ただ単に明快な答えを求めているのではありません。
著者が答えにたどり着くまでの思考のプロセスを楽しんでいるのです。
例えば社会問題について論評する原稿であれば、なぜその考えに至ったかを示す著者の思考や分析力の見事さが評価の対象になります。
推理小説であれば、容疑者のアリバイ工作やそれを暴き出す探偵の手腕に舌を巻くのです。
したがって、明快な答えにはこだわりすぎず、むしろそこにいたるまでの過程を大切に書くようにしましょう。
以上の方法を毎日実践すれば、常に自分の解釈や意見を持つことが出来るようになります。
あなたらしい原稿はそこから出来上がるはずです。
まずはどんなに小さな物事にも疑問を抱き、自分なりに解釈するよう努めましょう。
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