みなさんは、「校閲」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
2016年秋から、宮木あや子さんの小説「校閲ガール」(KADOKAWA刊)原作の新ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」がスタートします。石原さとみさん主演ということもあり、今注目を集めている「校閲」という仕事。今回はそんな「校閲」という仕事や、その魅力に迫ります。
お仕事コラム第1弾 編集者ってどんな仕事 はこちら
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校閲と似た言葉に「校正」というものがあります。そもそもこの2つ、なにが違うのでしょうか?
「校正」とは、元原稿と試し刷りを見比べ、明らかな字句の間違いを正し、表記の統一をすることです。
それに対して「校閲」とは、上記のような字句の誤りに加え、元原稿に書いてある内容の事実関係にまで踏み込んでチェックすることをいいます。
例えば、下記のような原稿があったとします。
① 2015 年リオ五輪で体操の内村航平選手が個人総合で金メダルを獲得しました。
② 2015年リオオリンピックで体操の内村航平選手が個人総合で金メダルを獲得しました。
この文章に対して、「①では五輪になっているが、②ではオリンピックになっている」と指摘するのが校正であり、「リオオリンピックは2015年ではなく、2016年である」というところまで調べて指摘するのが校閲です。
「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」というドラマのタイトルからわかるように「校閲」という仕事は、“原稿からひたすら間違いを探し、正す”という一見地味な仕事ではありますが、本をつくるうえで要となるものです。
本を読んでいて、もし誤字や脱字、間違いがあれば気になってしまい、本の内容に集中できなくなってしまいますよね。
皆様の読書を影からそっとサポートする、それが「校閲者」の仕事なのです。
校閲者には次のようなチカラが求められます。
①原稿を一字一字チェックする集中力
②事実確認などを行うための幅広い知識
そして、
③読書を楽しみすぎないこと
編集者と同じく、校閲者にもやはり読書好きが多く存在します。ここで気をつけないといけないことは、原稿の内容に集中しすぎないこと。内容に入り込みすぎると、誤字などに気づかないこともあるのです。……校閲って難しいですね。
いかがでしたか?
「校閲」についての理解は深まりましたでしょうか?
まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上ではもうすぐ秋。
「読書の秋」ということで、ぜひ多くの本を読んでみてくださいね!
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