電子書籍元年から6年。
これから本を出版するなら、紙の本より電子書籍のほうがいいのではないか。
そう悩まれる方も多いのではないでしょうか。
実際、どちらの媒体がより多く利用されているのか、それぞれの出版の特徴は何かなど、紙の書籍と電子書籍の実態に迫っていきます。
本の出版を考える著者にとって、読者の動向は非常に気になるところです。
インターネットサイトBookLiveの調査結果によると、「電子書籍のみ読む」人の割合はわずか2.4%でした。
一方で「紙の本のみ読む」人の割合は約57.5%と半数を超えており、依然として紙の書籍の人気の高さが伺えます。
しかし、ここで注目すべきは「どちらも読む」と答えた人が25.0%もいたことです。
紙と電子両方を活用し、場面に応じて使い分けしている人が多いことがわかります。
(調査期間は2014年11月17日(月)~11月18日(火)、調査対象は全国の20~50代の男女2,189人)。
まだ紙の書籍の人気が高く、どのジャンルも電子書籍より売れ行きがいいのが現状ですが、小説や漫画では電子書籍での購入も伸びています。
特に漫画は巻を重ねるにつれかさばるため、携帯が簡単な電子書籍で購入する人も多いようです。
また、アダルト小説やコミックに関しては、書店で購入しづらいことからか、紙より電子書籍がよく売れています。
自分の出したい本のジャンルがどちらの媒体で親しまれているか見極め、選択するのも一つの手でしょう。
紙の本の出版のメリットは、やはりなんと言っても、書店に並べられるというところです。
ジャンルの棚や新刊コーナーに置かれることで、読者に手にとってもらいやすくなります。
出版した書籍を家族や友人に配ることができるのも、紙の書籍の利点です。
また、素材や質感など、装丁にこだわることができるのも、紙の書籍ならではの楽しみといえるでしょう。
一方、電子書籍出版のメリットは、インターネットでのキーワード検索で引っかかりやすく、時間が経っても購入ができ、長く売っていける点です。
価格が紙の書籍より安く設定されていることが多いため、読者に気軽に買ってもらえるという長所もあります。
まだまだ紙の書籍の人気は根強く、紙媒体での出版のほうが読者に届きやすいといえるでしょう。
ただ、可能であれば紙の書籍と電子書籍、両方で出版することをおすすめします。
読者のアクセスできる窓口が2倍になりますし、中には、同じ本を紙と電子の両方で購入する読者もいるからです。
「最初に電子書籍で買ったけど、いい内容だったから紙の本も手元に置いておきたい」
「おもしろい本だったから、友人に貸したい」
「紙の書籍を買ったけど、気軽に持ち運べるデータでも欲しい」
――など、両媒体での相乗効果が狙えます。
紙の書籍と電子書籍、それぞれに特長があります。
このほかにも悩んだときには、
・出先などで気軽に読んでほしいのか
・こだわった装丁まで楽しんでほしいのか
など、自分の作品をどんなふうに読んでほしいのかを考えてみてはいかがでしょうか。
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