コラム

書籍の顔、カバーデザインに注目してみる**

 少し時間が空きそうだから書店へ行こう――。

これといった目的を持たず書店を訪れる人にとって、本を手に取る基準はさまざまです。
お気に入りの著者であったり、気になるタイトルであったり……。
もちろん、表紙(カバー)もそのうちの一つです。

今回は、書籍の顔ともいえる表紙デザイン(カバーデザイン)のパターンをご紹介します。

文字組み

 

あまり多くはありませんが、タイトルや著者名といった必要最低限の情報のみ、もしくは枠・色つきといったシンプルなデザインです。
このようなデザインは地味な印象を与えるかと思われるかもしれませんが、タイトルのみに目がいくため、工夫次第で読者に強いインパクトを与えることができます。

常識を覆すような意外性、これまでになかった概念や造語など、読者が引っかかりを覚えるようなタイトルの場合には、特に文字組みのみのデザインは相性が良いといえます。

 

写真・イラスト背景

 

書店に並べられている書籍の多くは表紙の背景に写真やイラストが入っています。
本の表紙と聞くと真っ先にこのタイプを思い浮かべるのではないでしょうか。

背景と被ってしまい、タイトルが見えにくくなってしまうというデメリットはありますが、写真やイラストが加わることで、読者は表紙から作品の内容をイメージするための情報を複数得ることができます。
タイトルにあまりインパクトがない場合でも、ビジュアル(視覚的)でのアプローチが可能となるデザインです。

 

カバーデザインが果たす役割

 

日々数え切れないほどの書籍が並んでいる書店において、読者が各書籍の表紙を眺める時間は1秒にも満たないといわれています。

そのようななかで、いかに読者に手にとってもらい購入してもらうか。
表紙は非常に重要な役割を果たしています。

中の文章だけでなく表紙にも目をむけ、そのデザインに込められた背景にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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