コラム

写真集の自費出版を検討する人がまず注意すべき三つのこと**

 

スマートフォンやミラーレス一眼カメラの普及により、誰でも簡単にきれいな写真を撮ることができるようになりました。

撮り溜めた写真を、より多くの方に見てほしい──そうお考えの方のために、写真集制作という選択肢があります。

本コラムでは、写真集をつくる前にしておくべき三つの準備をご紹介します。

 

①なぜ写真集をつくりたいのか、目的意識をもつ

 

あなたはなぜ写真集を作りたいのでしょう。

写真にはさまざまな役割があります。

 

例えば、被写体に広大な大自然を選択する場合であっても、そこに込められる意味合いはさまざまです。

雄大な自然を「絶景」として捉え、彩り豊かな美術的価値をもつものとして捉えた写真集。

今まさに失われつつある美しい自然を、守るべき「財産」として捉え、環境破壊に警鐘を鳴らすための写真集。

 

前者であれば、写真がもつビジュアル的な力を強調し、写真を大きく1ページに配するなどの見せ方が考えられます。

一方後者では、場合によってはキャプションを入れるなどして、写真に込めた作者の意図を伝えることも重要となります。

さらにその文章がルポルタージュ形式なのか、はたまた詩的な色を帯びるのかによっても、フォントや文字サイズはさまざまに変わるはずです。

 

書籍づくりの過程で決して失ってはいけないのが目的意識。

迷ったときには「なぜ?」を自身に問い直すことで、原点に立ち返ってみましょう。

 

②写真集のページ数、サイズを想像する

 

写真集制作の目的が定まることで、写真だけの美しさで勝負するのか、言葉のメッセージ性も含めて伝えるのかなど、写真集の性格そのものが変わることがわかりました。

掲載する写真の枚数をあらかじめ決めておくと、書籍のページ数やサイズも、大まかにイメージしておくことができます。

掲載を検討している写真は全部で何枚あるか、1ページにいくつの写真を掲載したいかによって、ページ数を概算で割り出すことができます。

参考までに、写真集は64、80、96ページのいずれかが一般的です。

(※書籍のページ数は一般的に16の倍数になっています。詳しくは弊社コラム「工芸製本が出来るまで 〜ルリユールの作業工程を知る」をご一読ください)

 

写真のインパクトを高めたいときや、1ページに複数の写真を掲載したい場合には、書籍のサイズそのものを大きくするという選択肢もありえます。

細部が重要になる写真集では、A4判という297×210mmとやや大きめのサイズにするのが一般的です。

一方で、小さくて可愛らしい子犬や子猫の写真集などは、それに合わせて書籍サイズも小さくすることもあります。

このように、作者の自由にサイズをカスタマイズする余地があることも、写真集の魅力の一つといえます。

 

③写真の解像度をチェックする

 

スマートフォンで撮影するにしろ一眼レフで撮影するにしろ、大前提として必ず注意しなければならないのが「解像度」です。

自慢の写真が、写真集用に拡大してみたら粗い画質だった──となってはショックですよね。

基本的に350dpi(「dpi」=画素数の単位。数字が大きいほど高画質になる)以上あれば、写真集にするには問題ないとされています。

細部にこだわるためにも、画素数は必ずご確認のうえで写真集を制作してみましょう。

 

まとめ

 

最後に、本コラムでご紹介した内容をおさらいしましょう。

・書籍制作の過程で、目的意識だけは決して失ってはいけない。

・目的が決まれば、自然とページ数やサイズなど書籍の詳細も固まってくる。

・画素数は必ずチェック。拡大してみたらガッカリ、とならないよう注意しよう。

 

上記を踏まえ、満足のいく出版ができるように準備をしてみてくださいね。

 

実際に出版に進みたい方や、具体的な出版の流れ、費用について詳しく知りたい方は以下からお申し付けください。

>原稿の応募はこちら。

>お問い合わせはこちら。

>資料のご請求はこちら。

関連記事

幻冬舎ルネッサンス新社では、本を作る楽しみを自費出版という形でお手伝いしております。
原稿応募、出版の相談、お問い合わせ、資料請求まで、お気軽にご連絡ください。

  • ポイント1

    お問い合わせいただきましたら、担当の編集者がご対応いたします。

  • ポイント2

    原稿内容やご要望に沿ったご提案やお見積もりをご提示いたします。

  • ポイント3

    幻冬舎グループ特約店(150法人3,500書店)を中心とした全国書店への流通展開を行います。

テキストのコピーはできません。