近年、読書をしない人が増えています。
全国学校図書館協議会の調査によれば、小・中学生は、読書量が年々増加傾向にあります。
しかし文化庁の調査(平成25年)によれば、月に一冊も本を読まないという大人が、半数近くにのぼります。
学生の頃は読書感想文や、課題図書など読書する機会はたくさんありました。
しかし、大人になると読書量は減少してしまうのです。
もともと読書が苦手な人もいれば、時間がなくてできない人など、その理由はさまざまです。
これから本を書きたいと考えている人は、そういった人たちにも読んでもらえるような本を書くことが重要となってきます。
そのためには、どんな人でも楽しんで読めて、時間のない人にとっても読みやすい本を書かなければなりません。
読みやすい本とは、いったいどのような本なのでしょうか。
読書を苦手とする人たちは、なぜ読書が嫌いだと感じているのでしょう。
BOOK OFF Onlineによると、読書嫌いの理由として、「文字を読むことが苦手」、「小説や文学などのフィクションが苦手」などが挙げられています。
また、最後まで集中が続かない、読書の時間を別のことに使いたいと考える人もいます。
「せっかく買ったんだから最後まで読まなきゃ」と、読み切ることがノルマになってしまい、中身を楽しむことができないという人もいるかもしれません。
最後まで楽しんで読めること、読者にとって有益な内容であることが、多くの人に選ばれる本なのです。
これから本を書こうと思っている人は、どの読者にとっても読みやすく書くことを意識する必要があります。
では、どんなポイントに気を付けて書けばいいのでしょうか。
ここでは小説の書き方を中心に考えていきたいと思います。
まずはテーマです。
小説のテーマでは友情、恋愛、家族など普遍的で誰にでも理解できるものを選択すると、多くの人の共感を得られる作品になります。
その中でオリジナリティを出すことが大切なのです。
登場人物たちのキャラクター設定もしっかりと決めましょう。物語を読んでいて「この人、さっき言ってたことと逆のことをしてるぞ?」「章が変わったら、急に話し方が変わった」などと思ったことはありませんか?
これは大げさな例かもしれませんが、些細なズレであっても読者にとっては大きな違和感となり、読むのをやめてしまうかもしれません。
細かく設定しておき、物語に統一感を持たせると読者を飽きさせることになりません。
さらに「誰に何を伝えたいか」ターゲットと目的をしっかりと定め、著者の独り歩きにならないよう読者目線を意識しましょう。
これはほかのジャンルの書籍を書くときにも言えることです。
実用書やビジネス書では、専門性が高いテーマを扱うこともあります。
読者の悩みや課題を想定し、解決策や安心感を与えることで、読者はその本が必要だと感じるのです。
読書嫌いの人は読書を強く勧めてくる人に対して、反発心を抱きやすいものです。
本の内容に関しても、著者の考えや常識を押し付けられると読む気が失せてしまいます。
大事な要素は共感と驚きです。
「あるある!」と共感できて、さらに驚く情報があることが、読者の興味を最後まで失わせないのです。
自分が書きたいことではなく、読者が読みたいと思うものを書くようにしましょう。
「字を読むのが苦手」「本を読むと眠くなってしまう」という人には、写真や絵、図があると、最後まで楽しみながら読み進めることができます。
実用書やビジネス書ではわかりにくい用語や解説は、読者に敬遠されます。
説明はなるべく簡潔に、噛み砕いてわかりやすく書くことが大切です。
読者が何を求めているのか、どうしたら読者に理解してもらえるかを考え抜き、読者の立場に立って書いてみることが何よりも重要なのです。
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