出版社のエントリーシートや筆記試験、面接は、他の企業に比べて風変わりなものが多いといわれています。
特に筆記試験が非常に変わっていることが有名で、一般常識は勿論、ありとあらゆる方面のジャンルの知識を駆使しないと答えられない問題が多く出題されます。
そんな筆記試験ですが、特に面白いのは作文試験です。
テーマ作文はもちろん、三題噺(さんだいばなし)やあいうえお作文など出版社の作文試験は多種多様です。
固定された字数とテーマ、限られた時間内でどのような作文を書くのか。
制限が多い中でどれだけ面白いものが作れるかが試されます。
また、作文には正解がないため、毎年多くの出版社志望の学生を悩ませています。
就活生には頭を悩ませる課題ですが、実際に書いてみると意外と楽しみながら書くことができます。
今回は、そんな出版社の作文試験で出題される形式や、ちょっとした実例などをご紹介します。
三題噺とは、観客からその場で貰った3つの言葉や題目を即興で織り込んで演じる落語のことです。
作文試験での三題噺は、与えられた3つのキーワードを使用してストーリーを作ることが求められます。
3つのキーワードには何の関連性もないため事前に予測することも不可能です。
3つのキーワードには、その年のトレンドが織り込まれることもあれば、四字熟語の場合もあります。
頭の回転のはやさが求められ、機転を利かせて猛スピードで書かなければなりません。
時間配分も大きなコツとなってきます。
書き直しは可能ですが、800~1200字と決して少なくない分量のため、何度も書き直すような時間はありません。
過去の三題噺の例では、「ホワイト、鉄棒、温故知新」や「LINE、ゴースト、おもてなし」、「ぺたぺた、さすがにそれは、世界地図」などが実際に出題されました。
また、この三題噺にはタイトルも時間内につけなければなりません。内容はもちろん、どのようなタイトルを付けるのかによって、印象がまた大きく変わってきます。
小学館で毎年出題されている問題です。
五七五七七の短歌のリズムであいうえお作文を作るという超難題です。出題例としては、「【定額給付金】(あ行)」や、「【スタンプ】(は行)」といった感じで、お題と使用する行を指定されて短歌を書くというものです。
字数が決まっているうえ、テーマも始まりの音も決まっているので非常に難しいですね。
テーマ作文は採用試験以外でもあるかもしれませんが、出版社の出題テーマはやはり独特なものが多いです。
「大きな箱と小さな箱」というテーマで出題されたこともあるそうで、普段絶対に書かないテーマですよね。
今まで自分が考えたことのない視点から、短時間で文章を書きあげることはとても大変ですが文章を書く良い練習になるのではないでしょうか。ぜひ、就活生気分になって、いつもと違った作文を一心不乱に書いてみてはいかがでしょうか。新たなひらめきがあるかもしれません。
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