俳句・短歌は身近な文化
俳句・短歌は、私たち日本人にとって最もなじみのある日本文化です。
学生の頃には、誰もが一度は作ったことがあるのではないでしょうか。
大人になってから趣味で創作する人も少なくありません。
60代に人気の趣味ランキングでは、温泉めぐりや囲碁・将棋を抜いて5位に選ばれています。
新聞などに投稿したり、仲間を集ってサークル活動を行ったりしているようです。
また、皆さんご存じの「伊藤園 お~いお茶新俳句大賞」では、新俳句=季語がなくても、字余りでもいい俳句を全国から募集し、入選した2000句をペットボトルのパッケージに掲載しています。
この取り組みによって、昨今では俳句・短歌の敷居が低くなり、子どもから高齢者まで一緒に楽しめる娯楽に発展しました。
俳句・短歌を創作している皆さん。
作品は何に書いていますか?
短冊でしょうか、それともノートでしょうか?
家にある適当な紙に書いて、投稿したら残さない、ということもあるかもしれません。
今まで心を込めて書き溜めてきた俳句・短歌を、一冊にまとめるという選択肢があります。
ここでは、俳句集・短歌集をつくる方法をご紹介します。
はじめに、幻冬舎ルネッサンスから出版された俳句集・短歌集の事例をご紹介します。
『自由律俳句集 きっと後で泣くのでしょう夏の草』
急性循環不全で大学生の一人息子を失った著者が、深い悲しみから救いを求めてたどり着いた自由律俳句。息子への愛とともに綴った作品をまとめた俳句集です。
「白菊」「空」などのモチーフから、「わたし」「直樹と墓」といった自分の思いを込めた作品まで、カテゴリ別に収録されています。
『暮らしの俳句』
30年にわたり独学で俳句を学んだ著者が、日々の暮らしの中に俳句の素材がどれだけ眠っているかを優しく伝えてくれる、趣味の俳句の入門書。第一章第二章では、俳句とは何かといった基本的な概念から、俳句のつくり方までを丁寧に解説。第三章では、著者が詠みためた俳句を紹介しながら、趣味の俳句のつくり方を説明している。
ほかにも、皆様が自分の俳句・短歌を様々な形で書籍にされています。その表現は無限大。自分だけの特別な俳句集・短歌集を作ることができます。
では、実際に俳句集・短歌集はどのように作るのか見ていきましょう。
1)印刷会社と出版社の違い
まず、印刷会社に頼むか、出版社に頼むかを決める必要があります。
印刷会社に頼んだ場合、完成形は冊子になります。
最近は、冊子でも表紙を自分でデザインできたり、一部のみカラー印刷で写真を入れたりできるところも増えてきました。また、何より低価格で制作できるのが大きな利点となっています。
一方、出版社に頼む場合は、印刷会社に比べて価格は大きく上がります。なぜなら、全国の書店に流通させることが可能であると同時に、プロの編集者やデザイナーとともに制作できるからです。また、全国の書店に流通できるという点も、印刷会社との大きな違いです。
自分の俳句・短歌を、表紙や中身のデザインを含め、一つの作品として完成できることは大きな魅力です。
後編では、実際の制作の流れをみていきましょう。
幻冬舎ルネッサンス新社では、本を作る楽しみを自費出版という形でお手伝いしております。
原稿応募、出版の相談、お問い合わせ、資料請求まで、お気軽にご連絡ください。
お問い合わせいただきましたら、担当の編集者がご対応いたします。
原稿内容やご要望に沿ったご提案やお見積もりをご提示いたします。
幻冬舎グループ特約店(150法人3,500書店)を中心とした全国書店への流通展開を行います。