文学賞では、芥川賞、直木賞、松本清張賞など有名な作家の名前を冠した賞が多くあります。
今回はその中でも、短編SF作品を主題とした「星新一賞」を取り上げます。
星新一賞は日本経済新聞社が主催する、今年で5回目を迎える、新しい文学賞です。
毎年2000~3000を超える応募があるそうです。
星新一というと、ショートショートを書いたSF小説家という印象が強いかと思います。
しかし、元々は研究者で、製薬会社の社長という異色の経歴を持っており、生涯残した1000以上の作品のベースは理系的な発想力に基づいているといえます。
文学だけでなく科学にも影響を与える「理系文学」のコンセプトで、作品を募集しているようです。
第3回で日経「星新一賞」では、人工知能による創作小説の一部が1次審査と通過し、話題になりました。
SF作家の長谷敏司氏は「きちんとした小説になっており驚いた。100点満点で60点くらいの出来で、今後が楽しみ」と評価しました。
(参照:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H3S_R20C16A3CR8000/)
募集は3部門に分かれており、一般部門、学生部門(在学中25歳以下)、ジュニア部門(中学生以下)となっています。
いずれも理系的発想、未来への想像力が求められており、字数は10000文字以下(ジュニア部門は5000字以下)と短編小説のような短さです。
第5回の応募締め切りは2017年9月30日(土)となっていますが、10000文字ということを考えれば、これから書く方も間に合うかもしれません。
過去のグランプリ作品では、大学の理学部教授や科学雑誌の記者の作品もあります。
理系的なアイデアが重要視されているといえます。
しかし、小説のジャンルを問わず言えることですが、いくらアイデアが独創的で優れていたとしても、文章がきちんとしていなければ、レベルの高い小説は書けません。
また、自分で書いた作品は、正しい言葉の使い方かどうか、読者にわかるように書かれた文章かどうか、意外と判断できないものです。
一度、仕上げた作品は、第三者や編集者に見てもらうといいでしょう。
作品の質がより向上するはずです。
未来がどうなっているのか、科学はどう進化していくのかといったテーマは、誰もが興味を持つテーマであり、多くの人が楽しめるものです。
また、短編であるため、比較的挑戦しやすい文学賞ではないでしょうか。
ぜひ、筆をとり、応募してみましょう。
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