現在、国内で4,500万人のユーザー数を誇るツイッター。
実は若年層だけでなく、幅広い年齢層の方が利用しています。
下のグラフは、Twitterの国内ユーザー数を年齢別に分類したものです(Gaiaxソーシャルメディアラボの「2021年6月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ」より引用)。
10代の利用者率が78.3%と圧倒的に高いのはもちろん、最も利用者率が低い60代でさえ18.9%と、約5人に1人はTwitterを利用しているというデータが出ています。
このように、老若男女に人気の高いSNSであるTwitter。
人目に触れる機会が多くなることから、たとえアマチュアであっても、ここから書籍化のチャンスが舞い込むこともあります。
本コラムでは、実際にTwitterから書籍化され大きな話題を呼んだ事例と、書籍化を目指すならおすすめしたいTwitterの活用法をご紹介します。
実際、Twitterからは今日に至るまで様々な話題作が刊行されてきました。
その一例を2作ご紹介しましょう。
①きくちゆうき『100日後に死ぬワニ』(2020年、小学館)
漫画家・イラストレーターのきくちゆうき氏がTwitterで連載した作品。
2019年12月12日の初投稿から1日1回ペースで投稿され続け、2020年3月20日にめでたく最終回を迎えた4コマ漫画シリーズです。
毎日の定期更新形式はTwitter等のSNS漫画では珍しくありませんが、冒頭から「死まであと〇日」と最終回を予告している点に斬新さがありました。
初めのうちは実感の薄かったワニの死が、数字が少なくなるにつれて徐々に真実味を帯びていく過程に、多くのTwitterユーザーが心を惹かれました。
何気ない日常のかけがえなさが鮮やかに描かれた作品です。
ニュース番組でも作品と作者のきくち氏本人が取り上げられるなど、社会現象的な人気を博したことが記憶に新しいですね。
現在は2021年7月9日に映画化も予定されています。
Twitter漫画から社会現象となり、ついに映画化──作者のきくち氏にとっても出世作になったと言えるでしょう。
②ナガノ『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(2021年、講談社)
漫画家・イラストレーターのナガノ氏がTwitterで連載中の作品。
ご本人のアカウントとは別に、作品のアカウントが独立して開設されています。
2020年1月から公開され、愛らしくも不条理な世界観の虜になるユーザーが続出中。
2021年4月から池袋PARCOでコラボカフェも展開されるなど、多種多様なメディアに展開しています。
作中のキャラクター・ハチワレが発する「〇〇……ってコト!?」という言葉は一種の決まり文句のようにもなっており、インターネットを中心に多くの方がパロディしています。
2021年6月現在、まだ単行本は1巻しか発売されていません。
これから出版界にどのような風を吹かせるのかに期待したいですね。
もちろん、ここに挙げた2作以外にも、書籍化したケースはまだまだあります。
SNSでは画像コンテンツが注目を集める傾向にあるため、漫画作品を中心に魅力的な作品が次々と刊行されています。
重要なのは定期更新を継続すること。
鈍い反応にへこたれることなく、どんどん作品を投下しましょう。
Twitterは作品の公開場所としてだけでなく、アイデアを生み出すツールとしても活用できます。
書籍化を目指す方におすすめのTwitterの活用法をご紹介しましょう。
①アイデアノートとして使う
日々の思い付きをさっと投稿できる手軽さがTwitterの持ち味。
長々しい設定ノートではなく、あえて140字のツイートにまとめることで、後から見返しやすくなります。
また返信を繋げることで、思いついたアイデアを追加していくこともできます。
使い始めると、メモ帳アプリより使いやすい、と感じるかもしれません。
②人気のツイートやトレンドを参考にする
とはいえ、メモ帳としてのみ活用するのは勿体ないです。
自分の興味がある話題に関連しているアカウントは積極的にフォローし、最新の動向を追うように注意しましょう。
特にトレンド機能は、いま国内外で何が注目されているのかを知ることのできる便利ツールです。
流行に刺激されることで、一人では到底思いつくことのできなかったアイデアに突如行き当たるかもしれません。
最後に、本コラムでご紹介した内容をおさらいしましょう。
・Twitterは老若男女が幅広く活用する人気の高いSNSである。
・Twitter発信の書籍が多く刊行され、好評を集めている。
・Twitterはアイデアノートとしても、アイデアを集める収集場所としても活用できる。
あなたも今日からTwitterでアイデアをつぶやいてみましょう。
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