日本の書店数は減少の一途をたどっています。
2000年に約2万2000店舗も存在していた書店が、2017年には約1万2500店舗になりました。
平均すると、1日1店舗以上が閉店していることになります。
そこで近年、生き残るために大きな変化を遂げる書店が増えています。
本の街・神保町には「ブックハウス神保町」という児童書専門店がありました。
多くのファンが集まる人気書店でしたが、2017年5月に「ブックハウスカフェ神保町」としてリニューアルしました。
昼からお酒が飲めるカフェスペースやイベントスペースを設置し、また品揃えを強化するなど、多くの工夫が施されています。
いま書店は、書籍の販売以外にも様々なサービスを提供する場所になっているのです。
スターバックスコーヒーが併設されている蔦屋書店は皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか。
しかし、蔦屋書店による「書店×〇〇」の試みはこれだけではありません。
例えば二子玉川には、家電と書籍を取り揃えた蔦屋家電があります。
また、50歳以上の大人をターゲットとした蔦屋書店代官山店は、音楽や映画など幅広いカルチャーを網羅しているため「日本一お洒落な本屋」とも呼ばれています。
また最近では2017年7月18日、池袋に異色の蔦屋書店が開店しました。
その名も「TSUTAYA IKEBUKURO」AKビル店。
取り扱う書籍はアイドルとアニメとコミック関連だけ。
店内にはライブやリリースイベント、アニソンクラブ、サイン会などを催すためのステージが設営されています。
こういった例を見るに、蔦屋書店のターゲットは「本を買いに来る」方ではなく、「書店に訪れることを楽しむ」方であるように見えます。
目的の書籍がなくとも足を運びたいと思える仕組みづくりが、顧客の拡大に繋がっているのではないでしょうか。
ご紹介した蔦屋書店の取り組みは一部にすぎません。
書店の新たな可能性を模索する取り組みに、今後も要注目です。
サイン会やトークイベントを開催しているのは、蔦屋書店だけではありません。
「本屋で.com」というサイトやそのTwitterアカウントでは、全国の書店イベントが紹介されています。
また下北沢の書店「B&B」は、毎日のようにトークイベントが開催されており、多くの方々が来店しています。
イベントスペースを構えることで、書店はさらに多くの付加価値を提供できるようになりました。
書店にしばらく足を運んでいない方は、この機会に気になる書店巡りをしてみてはいかがでしょう。
書店が本を販売するだけでなく、多様な愉しみを提供してくれる場所になっていることを体感するはずです。
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