文章を書くのが苦手な人、またはさらに上達したい人で、「文章の書き方」「小説の書き方」の本を参考にしようと考える人は多いかと思います。
しかし、書き方をテーマとした書籍は多く、著者の肩書きも有名作家やエッセイスト、編集者から学者までさまざまで、何を参考にすればいいか悩んでしまいます。
そこで今回は、文章の書き方の指南書を著者の肩書き別に分けて紹介します。
職業が異なれば、視点もそれぞれです。
『文章読本(中央公論社)』 谷崎潤一郎(著)
【内容(アマゾンより)】
「口で話す方は、その場で感動させることを主眼としますが、文章の方はなるたけその感銘が長く記憶されるように書くべき」
「私は、文章に実用的と芸術的との区別はないと思います。文章の要は何かと云えば、自分の心の中にあること、自分の云いたいと思うことを、出来るだけその通りに、かつ明瞭に伝えることにある。」
近代日本文学を代表する作家、谷崎潤一郎が書いた「文章の書き方」の本質を捉えた名著。
『書くことについて(小学館)』 スティーブン キング(著)
【内容(アマゾンより)】
ベストセラーを次から次へと生み出す、アメリカを代表する作家が、自らの「書くことについて」を解き明かしした自伝的文章読本。作家になるまでの苦闘から始まり、ドラッグとアルコール漬けの作家生活を語る半自叙伝の回想。書くために必要となる基本的なスキルの開陳。いいものを書くための著者独自の魔法の技。そして「書くことと」と「生きること」を重ね合わせる作者自身の人生観まで。ひとりの作家の「秘密」がそこかしこに語られるドキュメンタリー。
『伝わる・揺さぶる!文章を書く(PHP研究所)』 山田 ズーニー(著)
【内容(アマゾンより)】
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、私たちは日々、文章を書いている。どんな小さなメモにも、読み手がいて、目指す結果がある。どうしたら誤解されずに思いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?本書では小論文指導のエキスパートが、「意見」「望む結果」「論点」「読み手」「自分の立場」「論拠」「根本思想」の七つの視点から、よい文章を書くための戦略をアドバイスする。自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、心を揺さぶる表現の技術。
著者は1984年ベネッセコーポレーション入社。小論文通信教育の企画・編集・プロデュースに携わる。1995年それまでの進研ゼミ式小論文指導理論を統合するオリジナルメソッドの開発を担当。通信教育誌『encollege小論文』の編集長として、高校生の考える力・書く力の育成に尽力する。
『必ず書ける「3つが基本」の文章術(幻冬舎)』 近藤勝重(著)
【内容(アマゾンより)】
文章を書くのは苦手ですか?簡単に書くコツは「3つ」を意識すること。これだけで小論文や仕事の報告書、ブログ記事などどんな文章も短時間で、しかも他人が唸る内容に仕上げることができます。「(1)遠景を描く(2)近景を描く(3)心模様を描く」「(1)体験(2)そこから気づいたこと(3)普遍性をもたせる」など、本書では今すぐ役立つ「3つ」を伝授。
著者は「サンデー毎日」の元編集長などを経た名コラムニスト。自らのメソッドを明かした、文章術の決定版!
『理科系の作文技術(中央公論新社)』 木下是雄(著)
【内容(アマゾンより)】
物理学者で、独自の発想で知られる著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。盛りこむべき内容をどう取捨し、それをどう組み立てるかが勝負だ、と著者は説く。文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求したこの本は、文科系の人たちにも新鮮な刺激を与え、井上ひさし「本当に役に立った」と絶賛された。2016年には紙の書籍がついに100万部を突破した、不朽の文章入門。
『超・文章法』 野口 悠紀雄(著)
【内容(アマゾンより)】
企画書、評論、論文など論述文の目的は、伝えたいメッセージを確実に伝え、読み手を説得することだ。論述文の成功は、メッセージが「ためになり、面白い」かどうかで決まる。それをどう見つけるか。論点をどう提示するか。説得力を強めるために比喩や引用をどう用いるか。わかりやすい文章にするためのコツは。そして、読み手に興味を持ってもらうには。これまでの文章読本が扱ってこなかった問題への答がここにある。著者は現在、早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授に就いている。
『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』 バーバラ ミント(著)
【内容(アマゾンより)】
自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、それぞれ適切なフレームワークを用意している。サンプルとして用いられている事例が複雑でわかりにくいのは気になるが、その分実務でも応用可能な論理的思考の訓練ができる。著者はマッキンゼーをはじめ、世界の主要コンサルティング会社、さらにペプシコ、オリベッティ、AT&Tシステム、ユニリーバなどでライティングのコースを教えている
『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』 ちきりん(著)
【内容(アマゾンより)】
月間200万PVのアクセス数を持ち、熱狂的なファンと、既存メディアに匹敵するほどの絶大な影響力を持つ、おばけブログ「Chikirinの日記」。無名の会社員だった著者・ちきりんさんは、どのようにブログを立ち上げ、どんな方針で運営してきたのか。さらに、著者自身が選ぶ、ブログのベストエントリは? 2013年に著者がkindleで個人出版し、1万ダウンロードを記録した電子書籍『「Chikirinの日記」の育て方』に、ベストエントリを21本を追加。個人で発信していく時代に、「自分メディア」を作り上げた大成功例として、必読の書。
多くの書き方本に共通しているのは、「結局実際に文章を書かなければ上達しない」という点です。手書きでもワードでも何でもいいので、まずは「書く」、そして「実践する」ことで、初めて書き方のテクニックは自分のものになります。
どんどんチャレンジし、文章力を鍛えましょう。
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