ご自身の人生を振り返ってみたことはありますか?
これまでのご経験は、あなただけの特別なもの。
しかし、自分の心に留めておくだけではなく、作品として世に残すことができたらどれほど素敵でしょう。
本コラムでは、あなたの人生を綴った「自分史」の魅力について、隅々まで解説します。
ご自身の足跡を振り返り、言語化することの素晴らしさをぜひ知ってみてください。
自分史とは、過去から現在にいたる人生の回顧録です。
何気なく過ごしてきた人生を、改めて意識的に振り返ることによって、さまざまな気付きを手にすることができます。
例えば皆さまには、幼少期に夢中になって取り組んだことは何かあるでしょうか。
「三つ子の魂百まで」という言葉があるとおり、子どものころの体験は人格に強く根付いています。
駄菓子屋の前に置かれたゲーム機にむきになって張り付いていた姿が、遅くまで残業をして新規プロジェクト旗揚げの資料作成に明け暮れた姿と重なることもあるかもしれません。
点と点を繋げていくうちに、あなたの人生は濃く太い線となって、さらに深く刻まれていきます。
皆さまのなかには「自分は何もやり遂げていない」「後世に残せるものが何もない」と、自分の人生に自信を持てずにいた人もいるかもしれません。
しかし実際にはさまざまな努力を積み上げており、それらが複雑に結びつきあうことで今のあなたを形成しているはずです。
これまで「努力」とは考えてこなかった出来事──ゲームに夢中になった幼少期など──も、確実にあなたの糧になっているのです。
これまでの経験を見つめ直すことで、一歩一歩踏み進めてきた自分を認めることができれば、人生に自信が持てるようになるでしょう。
自分史は、これからの人生をどう生きるか考えるきっかけにもなります。
例えば執筆時に、これまで成し遂げられなかったことの後悔が浮かび上がってくることもあります。
子どものことにかかりきりで、自分の時間をつくることができなかったことや、勇気を出せずやりたいことに挑戦できなかったことなど、誰しも一つや二つ心残りがあるのではないでしょうか。
こうした心残りは、裏を返せばあなたがこれからを生きるための道しるべとなっています。
自分史が完成したあとには、よりアクティブに物事に取り組めるようになるかもしれません。
ところで、過去を思い起こし人に語ることは「回想法」と呼ばれ、認知症予防の取り組みとして注目されています。
皆さまお気づきのとおり、自分史の執筆はまさにこの「回想法」に該当する作業です。
この意味で、自分史の執筆は未来の計画を立てるために有用であるだけでなく、いわゆる「健康寿命」を延ばすためにも有用なのです。
一度きりの人生でも、挑戦の機会は何度だって訪れます。
好機を逃さず掴むためにも、自分史を通じて未来を見据えてみてはいかがでしょう。
自分史とは単なる人生の記録ではありません。
今回解説したとおり、過去から未来へと長い射程をもって、あなたの生きる力を後押ししてくれるツールでもあります。
現状に不満がある方、未来に不安を抱えた方こそ、自分史の執筆に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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