表現せずには、いきられない 『朝のポエム』誕生秘話 第一回(作家:三橋由紀子)
『朝のポエム』を出版したのは、私の過去にあります。
それは、子供の頃いじめられていたからです。
私は、何も悪いことをしていないのに、いじめられる。
友達ができない。何故なんだろう。
クラスのみんなから仲間はずれにされるつらさは、
本当に骨身に染みたのです。
学校で辛い思いをしているのに、家にかえると父と
母が喧嘩しています。毎日です。
時々、父は母に手を上げます。
クラスの友達は、いつもにこにこしていて
お友達や先生とも上手くいっているのに、私は
学校にも、家にも居場所がない。
人間は生まれたときから、幸せな人と
生まれたときから不幸な人がいるのは何故?
私は何も悪いことしてないのに、神さまは
何でこんなに不公平なんだろうと思いました。
年中ケンカばかりして不幸な両親を見るのも
嫌だった。大好きな両親には幸せでいて欲しかった。
そして、何で不幸なのに一緒にいるのかも
わからなかった。
■著者紹介
『朝のポエム』(三橋由紀子・著)
朝は誰もが忙しいもの。みんな一秒を争っています。
そんななかちょっと気持ちを落ち着けて、心の声に耳を澄ませてみると……。「五秒」後には、心の声がポエムになって飛び出してきました。楽しいこと、うれしいこと、夫婦のこと、子供のこと、そして仕事のことも――。
朝に生まれたポエムは、どれも朝の太陽のように暖かく、朝の空気のようにすがすがしい言葉に満ちています。