小説の書き方講座/「まえがき」と「あとがき」は、読者へのお手紙
「まえがき」と「あとがき」。小説の本編が始まる前と終わりに、必ずこの項目がありますね。小説を書き始めたきっかけ、小説を書き終えての感想、関係各社へのお礼など・・。
小説を執筆するにあたり、みなさんも「まえがき」と「あとがき」を書くことになりますが、どのようにまとめれば良いのでしょうか。
まえがきとあとがきは、読者への「お手紙」と考えると分かりやすいです。
そしてお手紙には、「小説をどのような気持ちで書いていたのか」をまとめましょう。
例えば、推理小説のまえがきを書く場合、小説の舞台や世界観が分かる情報や、なぜ推理しなければならない事件が発生したのか…といったきっかけの情報を入れても面白いですね。
読者はまえがきを読むことで、これはどんな小説なのかを理解し、スムーズに読み進めることができるからです。
対してあとがきは、小説のテーマや著者が伝えたいメッセージを念押しして印象付けたり、
いろいろ書いたが結局はこういう想いを抱いていました、であるとか、実はこんなことを考えていたんです、といった本音を語るのも魅力的ですね。
これらは小説の本文よりも、著者のパーソナルな部分をダイレクトに伝えることができます。
読者との距離をグッと縮められるよう、著者は読者の顔を思い浮かべて「お手紙」をしたためてみてはいかがでしょうか。