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書籍化のオファーが来る!?魅力的なブログ作りをしよう!

「本を出したい」「自分の文章を、もっとたくさんの人に読んでほしい」そんな希望を持つ人にとって、気軽に試せる手段の1つが「ブログを作ること」です。ネット上にコラムや記事をアップすれば、不特定多数の人に自分の書いたものを見てもらえるうえに、うまくいけば出版社から書籍化のオファーが来る可能性もあります。

今回は、たくさんの人に読んでもらえるブログの作り方や、ブログを持っているのに注目されない理由、ブログから書籍化の道を開く方法など、魅力的なブログ作りのヒントについてご紹介しています。本を出したい希望を叶えるための手段として、ぜひ参考にしてみてください。

ブログを作るメリット

はじめに、自分のブログを持つことで得られるメリットについて見てみましょう。

文章を書く練習になる

小説やエッセイ、コラムなど、ブログを作るためには文章を書く必要があります。起承転結を意識したり、文章表現を考えたりする作業は、文章力を磨く練習としてとても有効です。

読み切り形式であれば、1つの記事で完結するスタイルについて研究できます。長編小説を書く場合は連載の形式を取るため、記事ごとに「章」や「節」といった構成を意識しながら書くことになるでしょう。

創作をするにしても、実際に起こった出来事を書くにしても、土台となる文体を定めて「読ませる」記事にするためには、たくさんの文章を書く作業が欠かせません。また、アップした後に編集や手直しができるのもブログのメリットです。まだ自身のブログを持ったことがないなら、最初は文章を書く練習ツールとして、気軽に始めてみると良いでしょう。

第三者からの反応がわかる

ただ文章を書くだけなら、わざわざブログに書かなくても、メモやテキストとして書きためる方法を取ることもできます。ただ、閉じられた世界のなかでいくら表現をしても、第三者に読んでもらえる機会を得ることはできません。たとえ周りの人や知り合いに読んでもらったとしても、対面で率直な感想を聞くのは難しいものです。

ブログとしてネット上に掲載した記事は、当然ですがたくさんの人の目に触れることとなります。「これはおもしろいぞ」と自分で感じる記事に対して、どの程度反響があるかを知ることができるのです。コメントやリプライの機能をつけておけば、読者からの感想や反応を詳しく知ることもできるでしょう。

どんな記事が注目されるか学べる

自分にとってためになる情報や、おもしろいと感じる記事が読まれるのはうれしいことです。しかし、「こんな情報だれでも知っているだろう」「当たり前できっとおもしろくないだろう」と思うような内容でも、ときに大きな反響を呼ぶケースがあります。

自分のブログでは、どんなテーマでも自由に書いて発表することが可能です。どんな記事が注目されるのか、どんな内容に人気が集まるのか、といった情報収集の場としても、ブログを活用できるでしょう。

ブログを持っていても読まれない?注目されにくいブログの特徴

ブログを持っている人のなかには「ブログをやっているけど、ほとんどだれにも読まれていない」「人気が出ないからやめてしまった」という人もいるのではないでしょうか。ここでは、注目されにくいブログの特徴についていくつかご紹介します。

「読まれる」ことを意識していない

その日にあったことをただ書いているだけの日記のようなブログや、とりとめのない話に終始しているような内容のブログは、仮に読まれたとしてもすぐに閉じられたり、ファンを獲得できなかったりします。著名な人や有名人、芸能人であれば、日記のようなブログでもその人自身の知名度で読んでもらえますが、一般人が同じことをしても「この人の文章をまた読みたい」と思ってもらうのは難しいでしょう。

まったく接点のない人のブログでも「たまたま読んだらおもしろくて、他の記事も読んでしまった」ということがあります。自分のブログをたくさんの人に読んでもらいたい場合、人から「読みたい」と思われる文章になっていることはとても重要なのです。

更新頻度が遅い

ためになったり、おもしろいと感じたりするブログでも、更新頻度が遅いと、また読みにやって来ようと思う人は少なくなります。

毎日は難しくても、数日おきや週1~2回程度は継続して更新することが大切です。忙しくて頻繁に更新できない、ネタが少なくて書くのが遅いという人は、あらかじめ何本か書きためてから定期的にアップする、という方法もあります。

テーマが定まっていない

たまに少し脱線した内容の記事を書く程度なら新鮮で良いですが、ブログを運営していくなら、何か1つ大きなテーマは決めておいたほうが読者はつきやすくなります。

たとえば、映画に興味がある人なら「映画 感想 ブログ」といったキーワードで検索するでしょう。そこでたどりついたブログに、映画とは関係ないファッションや音楽の話が書かれていても、興味を持てずに離れていってしまいます。

もし映画ブログでファッションや音楽に関する記事を書きたいなら、映画の中で使われていたブランドやサウンドトラックなど、大筋のテーマからは外れない話題にしたほうが読まれやすいでしょう。

書籍化のオファーが来やすいブログの特徴は?

良いブログには読者やファンがつくだけでなく、出版社から書籍化のオファーが舞い込むことも決して少なくないものです。ブログから書籍化の道を開けるブログには、どのような特徴があるのでしょうか。

PV数が多い

商業出版での書籍化を希望しているなら、ブログの閲覧数やPV(ページビュー)数の多さは重要なポイントとなります。閲覧数の多いブログは、それだけで特定のニーズにアピールしていると判断できるため、出版社にとってオファーを出す決め手となりやすいのです。

もし「魅力的なブログなのに、PVが思うように上がらない」と感じるなら、次に挙げるターゲットの明確化について意識してみると良いでしょう。

ターゲットとテーマが明確になっている

たとえば「ファッションについて語るブログ」というテーマだけでは、情報としてありふれ過ぎていて訴求力が小さくなってしまいます。ファッションの中でも「ビジネスパーソンが選びたいヨーロッパ製の革靴について紹介するブログ」と細かく設定すれば、特定の層に強くアピールすることが可能です。

ほかにも、「忙しい朝の時間を節約したい働くママ向けの朝食レシピ集」「アニメやラノベ好きな20代におすすめのSFと推理要素を盛り込んだ恋愛小説」など、切り口は無限にあります。読んでほしいターゲットと自分の得意分野がマッチする、ユニークなテーマを探してみましょう。

SNSで宣伝活動をしている

SNSでの宣伝活動は、ブログのPV数を上げる目的に加えて、「書籍化した際にPRできるツールを持っている」と出版社へアピールできるポイントにもなります。

自分のブログを読んでくれそうな読者や、出版の企画を探している編集者を見つける手段としても、SNSの活用は有効です。自分のアカウントで発信したり、ブログ内にSNSと連携できる機能をそなえるなど、気軽にシェアできるような設定にしておきましょう。

魅力的なブログを作って書籍化の夢を叶えよう!

出版や編集に関わる人々は、新しい本の企画になりそうな題材を日々探しています。「このブログはおもしろいな」「魅力的だな」と思ってもらうことができれば、意外にあっさりと書籍化される可能性は高いでしょう。

だれでも最初からおもしろい文章がスラスラと書けるわけではありません。最初はPV数が少なくても、試行錯誤しながらブログを作ることで愛着も湧き、執筆の腕が上がれば徐々に読者も増えていきます。ターゲットの明確化やSNSの有効利用なども意識すれば、意外とあっさり書籍化の夢が叶うかもしれません。

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