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自費出版は儲かる?印税はいくら?|出版トラブル対策講座(1)

近年、Webメディアの活発化により電子書籍の自費出版が増えています。さらに紙の書籍の出版も、表現欲求の強い若者や、余生を楽しむアクティブシニアの間で増加している傾向にあります。

そんな中、儲けることを前提に自費出版を始め、なかなか売上げが上がらず悪戦苦闘している作家も多いようですね。自費出版をすることには様々なメリットがありますが、一方で、デメリットというものも必ずあります。

今回は「自費出版は儲かるのか?」に着目しつつ、起こりうるデメリットやトラブル、その回避方法について解説します。

 

自費出版で黒字化は難しい

自費出版は儲かるものなのか?こちらは前々回のコラムでも説明しましたが、もう少し深堀してみていきましょう。

まず、自費出版で儲けることは簡単ではありません。
こちらで、
>出版により著者が得られる利益は、自費出版の印税が数%~10%程度であり、ベストセラーに入ってもなお大量に売れない限りは、元を取ることは非常に難しいと言えます。

と記載しましたが、そもそもの印税率と刊行部数から考えて、すぐ黒字にすることは困難です。過去に名のある文芸賞で入賞したり、著者が大衆に知られている有名な人物である場合は、初版から売上げが期待できるため、出版社も発行部数を多く提案し、書店への配本もし易くなることが見込まれます。

しかしほとんどのケースでは、著者に知名度はなく内容も読者に刺さるか未知数なため、初版は自費出版市場における一定の部数を刊行し、重版になったら徐々に増やしていくという流れになります。

では、そうした著者でも販売部数を増やすためにできることは何なのでしょうか。売れる書籍をつくるために特に意識したいことは、ずばり『3T』であると言えます。

 

3Tとは、
・タイトル
・テーマ
・タイミング


どんな読者層に向けた書籍であるのかを考え、そのターゲットを惹きつけるタイトル、テーマを検討します。特に新書、ビジネス書、実用書などは、最新の情報を知りたい、何らかの課題を解決したいという目的意識を持って手に取る読者が多いため、ぱっと見てほしい情報が載っていることを認識させなければなりません。

また、タイミングはとても重要で、大衆の間で注目が集まるであろうこと(例えば、認知症予防になる食材が見つかった!という新しい話題であったり、税率改定といった生活に深く関わる出来事など)を、盛り上がるタイミングで出版することが効果的です。さらに出版と同時に広告を掲載すると、書籍の認知度がいっきに高まります。

自身の原稿に対して過信せず、こうしたポイントを抑えておくことで、利益に関わるトラブルを防ぐことができるでしょう。

 

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