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いま、注目を集める「本屋大賞」とは

つい先日、芥川賞・直木賞が発表され、話題になりましたね。

本好きの方であれば押さえておきたい作品、
文章を書いている方にとってはいつか手にしたい栄冠なのではないでしょうか。

今回は数ある賞の中から、最も身近な賞ともいえる「本屋大賞」についてご紹介します。

 本屋大賞とは、「年々縮小していく出版業界を現場から盛り上げよう」という想いから発案され、2004年に始まった「書店員の投票だけで選ばれる賞」です。本と読者、その直接の繋がりの場である書店で働く書店員が「ぜひ読んでほしい!」「自分の店舗で売りたい!」と思う本に投票することで大賞が決まります。一次投票で一人3作品に投票し、集計の結果、上位10作品がノミネート本として発表され、大賞作品決定のための二次投票が行なわれます。

2016年度は一次投票に全国435書店552人、二次投票に276書店331人の投票がありました(本屋大賞HPより)。

 

本屋大賞の特徴は?

2004年設立という比較的新しい賞でありながら、芥川賞や直木賞に負けず劣らずの認知度を誇る本屋大賞。受賞作品の中には、一般的に難しいといわれているミリオンセラーを達成するものも少なくありません。他の賞とはいったい何が違うのでしょうか?
一番の特徴といえばやはり、書店員という比較的読者に近い立場から選ばれている点です。
そのため、普段あまり本を読まない人にとっても親しみやすい書籍が多くノミネートされるといえます。
もう一つ、特徴として挙げられるのが「映像化」。受賞作の多くが映像化されているため、受賞と映像化、それぞれのタイミングで話題に上るのです。

 

チャンスは未知数?

この本屋大賞、「1年間(前年12月~11月)の間に刊行された日本の小説(判型問わずオリジナルの小説)」であれば対象作品になります。さらに、全国の書店員が3作品ずつ投票と考えると、かなりの数の作品にチャンスがあるのではないでしょうか。書店員に「お薦めしたい!」「売りたい!」と感じてもらえれば、もちろん、「日本で刊行された小説」ですから、自費出版の書籍にだってそのチャンスはあるのです。

本屋大賞、ひとつの目標としてみてはいかがでしょうか。

<参考/2004年~2015年の大賞受賞作品>

2004年『博士の愛した数式』著/小川 洋子
2005年『夜のピクニック』著/恩田 陸
2006年『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』著/リリー・フランキー
2007年『一瞬の風になれ』著/佐藤 多佳子
2008年『ゴールデンスランバー』 著/伊坂幸太郎
2009年『告白』著/湊かなえ
2010年『天地明察』著/冲方丁
2011年『謎解きはディナーのあとで』著/東川篤哉
2012年『舟を編む』著/三浦しをん
2013年『海賊とよばれた男』著/百田尚樹
2014年『村上海賊の娘』著/和田竜
2015年『鹿の王』著/上橋菜穂子

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