コラム

いつかは叶えたい夢―「自分で本を書いて出版すること」 密かなブーム“自費出版”で今こそ夢を実現しよう。**

 

文章を書くのが好き、情報を発信するのが好きで、「いつかは自分で書いた本を出版してみたいな…」と思っている方。特別な技術や経験がなくても、自分でプロ作家と変わらないレベルの原稿を書き上げ、書店で販売する方法があることをご存知でしょうか。

本記事では、本に興味がある人は知っておくべき“自費出版”の仕組みとその魅力を、出版社の現役編集者が徹底解説します。あなたの書いた作品が、空前の大ヒット!ドラマ化の可能性もあるかもしれません。

 

 

誰でも有名作家になりすましができる!?

 

一般的に本を出版すると言うと、有名な作家が大手出版社から本を出し、稼いだ印税で悠々自適に生活している…といった印象でしょうか。普通の人にはまずできない夢のような話ですよね。
対して自費出版は、どんな人でも出版社にお金を払って制作費用を負担すれば、プロ作家と同じ待遇を受けて本を出版できるシステムです。

書店に並んでいる本の一部は、実は自費出版だった…!という例も少なくありません。「素人が書いた本なんて、本屋さんに置いていいの?」と思うかもしれませんが、見た目はプロ作家とまったく同じで、簡単に見分けがつかないと言われています。

 

プロ作家のような環境で本が書ける

 

素人が書いた小説やエッセイをそのまま本にしたら、読書好きの人は「あれ…?文章がヘンだな」と気付くはずですよね。でも、なぜか気付かれない。どうしてでしょうか?

その理由は、出版社による原稿への“テコ入れ”にあります。

自費出版といっても、素人の文章をそのまま公開することはまずありません。毎日山のような原稿と格闘しているベテラン編集者が担当として張りつき、一緒に原稿をつくり上げているのです。
原稿ができ1冊の本として完成するまでにかかる時間は、およそ6ヶ月と言われています。そのくらい時間をかけてつくり込んでいるのですから、よほど有名な作家でない限り、違いは簡単に分かりませんよね。

 

原稿を1字1字チェックして間違いを探し、何度も読み込んで修正を重ねる。本の仕上がりをイメージして、デザインや装丁を決める。カバーや帯をつくり、どこの書店で誰をターゲットに売るのか決めていく――。

自費出版をしている人たちは、まるでプロ作家のような手厚い環境で本づくりができるというわけです。

 

本は売るよりも「人目に触れる」ことが大切?

 

ところで自費出版をした場合、肝心の本が「売れる」という点ではどうなのでしょうか?たとえプロ作家と変わらない本が出来たとしても、無名の人の本が簡単に売れるとは思えません。プロが書いた本ですらなかなか売れない時代ですから、ベストセラーは夢のまた夢ですよね。

そんな状況で自費出版をする人たちが何を狙っているのかというと、出版をして「人目に触れる」という事です。

 

たとえ素人が書いた本であっても、大手出版社の新刊として書店に並んでいれば、必ず不特定多数の人の目に付きます。その新刊を誰が見ているのかというと、一般読者はもちろん、テレビや新聞、雑誌などのメディア関係者がチェックしているのです。ここが大きなポイント。

彼らはいつも血眼になって新しい情報を探し、発信するためのネタを求めています。
自費出版された本は無名作家が書いているにしろ、出版社から発信された信用に値する情報です。しかも、まだ誰にも知られていない可能性があり、希少価値のある情報です。今後大きな話題を巻き起こす可能性もあり、まさに「磨けば光る原石」なのです。

多くの無名作家はそのチャンスを狙って、人目に触れるために自費出版をするというわけです。

 

あの一流作家も文学界の巨匠も、スタートは自費出版でした

 

実際に出版したことをきっかけに、新聞や雑誌から寄稿依頼や取材がきたり、別の出版社からデビューの話がきたり、作品がドラマ化したという例もあります。幻冬舎のミステリー小説作家として知られている天野節子さんもその1人。初めての自費出版をきっかけに文庫化が決まり、デビュー作がいきなりドラマ化したという驚きの展開です。

著書『氷の華』は、米倉涼子主演、テレビ朝日開局50周年ドラマとして放送されて話題になりました。

 

近代文学の巨匠、夏目漱石・谷崎潤一郎・島崎藤村も、かつては自費出版をしていたと言われています。自ら出版社に企画を持ち込んだり、政府からの発禁処分を逃れて自力で作品を発表するなど…さまざまな波瀾のストーリーがありました。

そうした巨匠たちの強い意志は現代にも受け継がれ、自費出版は根強い人気を保ちながら、無名作家たちの活躍の場として広がっています。

 

本の出版に少しでも興味があれば、誰でもチャレンジできる幸運な時代。

「いつかは自分も…」と考えていた夢が、いまなら実現するかもしれません。

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