団塊の世代における終活ブームや学生の就活に伴い、『自分史』や『自伝』の作成が流行していますね。終活人生も終盤、これまでを振り返り、自分には何が残せるのか、これからどう生きていくべきかを考えた時、誰もが『自分史』の制作を考えたことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は『自分史の書き方講座』と称し、そもそも自分史とは何か、どのように書き進めていけば良いのかを解説していきます。
そもそも自分史とは、
ー自分の歴史を文章化したもの。
従来から存在していた自伝あるいは自叙伝が、何らかの意味で成功した個人の生涯の事業・事績を中心とした記録、立志伝であるのに対し、「平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの」、という側面が強い。
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%88%86%E5%8F%B2)
という概念を持たれています。
当初は『自伝』という名称で、様々な功績を持つ偉人の記録をまとめたもの。というイメージがありましたが、現在ではごく一般的な人生を送ってきた中高年らが、過去から現在までの自分の歴史をまとめ、今後の人生をどのように生きるか道標にしたり、家族や世の中の人々に遺産として残す・・・というイメージがあるようです。
特に近年では、医療技術の発達により年々平均寿命が伸びていること、団塊の世代が大量退職したことなどから高齢化社会が進行し、余暇の時間の過ごし方に対する注目が高まっています。その中のひとつとして、『自分史』の執筆を選択する人が増えているわけですね。
自分史を書くことは何も特別なことではなく、今の時代を生きる人々にとってはごく自然な選択肢として受け入れられているようです。
自分史を書く理由は人によって様々ですが、これから執筆を考えている人は、なぜ書くのか、その目的を明らかにしておきましょう。
自分史に関わらず、ひとつの原稿を書き上げるには体力がいるものです。目的を明確にしておくと、原稿が行き詰まった時、本来の自分に立ち返ることができます。
自分史を書く理由として、いくつか事例を挙げてみましょう。
よく見られる例としては、
・生きた証を残したい。
・自分の知識や経験を後世に残したい。
・うやむやになっている物事の真実を伝えたい。
・過去を振り返って検証し、今後の人生の糧としたい
・などが挙げられます。
生きた証を残したい人は、辛い闘病経験や孤独から世の中との繋がりを残すために。自分の知識・経験を残したい人は、責任のある立場で重大な出来事を乗り越えたり、独自の分野で研究成果を残してきた人などに多いものです。
自分史を書く理由には、必ず著者の人生経験が関わっているため、これまでの出来事を深掘りして考えてみましょう。まだはっきりした理由が見えなければ、過去を振り返り、自分史を書き進めているうちに見えてくるはずです。
自分史をどのような形式でまとめるか。こちらも人それぞれですが、自分史を書く理由やテーマによって決まってくるものです。
例えば、国内外を旅行した経験から世界への想いを発信したい人は、写真つきのエッセイにしたり、ドキュメンタリー風にまとめるのも良いでしょう。
圧倒的な社会人経験の中で得たものを伝えたい人は、ビジネスや実用書という形でまとめることもできます。
人には知られていないけれど、辛い経験をしてきた事実を伝えたい人は、過去の出来事をひとつの事件として記録することも可能です。
詳しくは、次回の『自分史を書く前に!知っておきたい基本のキ』で、年表の作成方法について学びましょう。
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