前回と前々回のコラムで、「新人賞の受賞」「同人誌活動」という二つの作家デビューへの道をご紹介しました。今回は、小説家への道として、「小説投稿サイト」についてご紹介します。
インターネットの普及によって、小説の発表の手段が広がりました。
昔は、自分の小説を誰かに読んでほしいと思っても、手書きで書いたものを周囲の人間に見せるしかありませんでした。
出版社から出版されない限り、多くの人へ向けて作品を発表することができなかったのです。
しかしインターネットの登場により、個人ブログなどで手軽に発信することができるようになりました。
さらに、複数の作家が自由に作品を投稿・公開することのできる「小説投稿サイト」がたくさん誕生しました。
小説投稿サイトでは、読者や他の作家からの感想や批評などをリアルタイムで確認することができ、今後の執筆活動に生かすことができます。
「小説家になろう」や「E★エブリスタ」「魔法のiらんど」や「作家でごはん!」「カクヨム」など、ネット上には多くの小説投稿サイトがあります。
それぞれのサイトによって仕組みや雰囲気が異なります。
若い世代の利用者の多いものや、趣味ではなく本気で作家デビューを目指す人が集まるものなど、利用者層もさまざまです。
自分の作風や投稿する目的に合ったサイトを選んで、うまく執筆活動に役立ててみるといいと思います。
小説投稿サイトの中には、出版社が協賛としてついているところがあります。
そのようなサイトでは、定期的にコンテストを行っていて、優秀作品を書籍化してくれることもあります。
どこのサイトでどのようなコンテストが行われているのか、こまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、小説投稿サイトで話題になり、書籍化された例もあります。
ベストセラーになった住野よる氏の『君の膵臓をたべたい』という作品も、もともと「小説家になろう」に投稿され、編集者の目にとまって出版されました。
地道な活動にはなりますが、投稿サイトに投稿を続け、出版社からの声がかかるのを待つのも一つの手です。
いかがでしたでしょうか?
次回は、作家デビューの4つ目の方法として、「出版社への持ち込みの実態」についてご紹介する予定です。ぜひチェックしてみてくださいね。
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