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大賞

『ソープ嬢殺人事件』神室磐司:著

【大賞作品 幻冬舎より電子書籍化】

■著者紹介
『風俗嬢殺人事件』
※出版にあたりタイトルが変更になりました。 (神室磐司・著)

川のほとりで、奇妙な死体が見つかった。絞殺されているにもかかわらず、抵抗した様子もなく、顔には何故か男物のハンカチが被せられている。定年間近のロートル刑事、鬼塚がこの事件を追っていくが、捜査はなかなか進展しない。最終的に3人の男が捜査線上に浮かび上がるが……。現代社会の闇を切り裂く、社会派警察小説。

近藤 勝重 先生 大賞作品『ソープ嬢殺人事件』
編集者講評

ミステリとしての完成度が高い一方、読者の心を動かすドラマ性も持ち合わせた作品でした。
本作で描かれる事件には、背景として現代社会の闇が幾重にもこびりついています。
風俗嬢、孤児、パワハラ、ブラック大学、新興宗教、人倫よりも保身を優先する権力者、その他もろもろ、悪党ども。善人、悪人を問わず、運がいいものは幸福を手にし、運の悪いものはどん底まで落ちていく。
事件が真相に近付くにつれ、それらの闇が少しずつ読者に提示されていく構成が見事です。

事件の悲しい結末と、日常に戻った主人公の穏やかな時間の対比が、物悲しくもどこか満足感のある読後感を与える、完成度の高い警察小説です。

幻冬舎ルネッサンス新社編集部マネージャー
芝﨑 拓

審査員

矢口 矢口 仁(やぐち じん) 株式会社幻冬舎ルネッサンス新社会長 兼 株式会社幻冬舎メディアコンサルティング副社長。創業時より、文芸書・ビジネス書・実用書など幅広いジャンルの編集に従事。初めての個人出版から、株式会社リクルート、株式会社バンダイ、セコム株式会社といった大手企業の法人出版まで、豊富なプロデュース実績を持つ。手がけた書籍は1,800冊を超える。
山名 山名 克弥(やまな かつや) 株式会社幻冬舎ルネッサンス新社 代表取締役社長。「プロの読者目線」を信念に、1か月に5~10冊の書籍刊行に携わる。かつては企画営業部に在籍した経験から、書店への流通・販売戦略の立案や、プロモーション戦略面についても熟知し、制作面に拘わらずそれぞれの著者に最適な出版戦略の企画立案を得意とする。趣味は食べ歩き。
山名芝﨑 拓(しばさき たく) 幻冬舎ルネッサンス新社編集部マネージャー。
書籍の流通・販売やプロモーション戦略を熟知。「どこまでも著者に寄り添う」をモットーに、著者の相談窓口も担当。

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