幻冬舎ルネッサンスから2016年に『サマードリーム』を出版した波岡正道さん。出版を決意したきっかけや出版後の変化を伺った。

波岡　還暦を迎えた時（2014年）に、残りの人生で何ができるかを考えました。その答えが文章を残すということでした。

文（本）は書き終わった時点で自分にとって過去になっているのですが、読んでいただいた方々にそれを進行形としてとらえていってもらえたら……と願っています。

波岡　自分としては、人生のひとつのきっかけになりました。これからもできる限り執筆を続けていきたいと思っています。　

又、10年来音信の途絶えていた先輩から励ましの電話をいただき、とても嬉しく思いました。そんな副産物もありました。

波岡　最初に原稿を持ち込んだときから、自分の伝えたいことを理解していただけたと感じとても嬉しく思いました。

特に印象に残った事としては、原稿の中で自分の気付かなかった部分への修正や、様々なアドバイスをいただいた事で、読者への伝わり方が格段に変わったと思います。又、そのことで自分自身も改めて勉強になったと思っています。

次回作からは、もっとドライに書けるものに取り組んでいきます。

波岡　本の中で「野球」というツールを通して、自分の伝えたい事が読者に理解していただける様に書いたつもりです。

その中で自分の体験を通じてリアルに描ける部分と想像の部分。そして願望も含めたところなどがうまく繋がっていくかに苦心しましたが、こだわりとしては文中に描いた人間模様から、私達は生きているというより、色々な人に生かされているという感謝の部分を伝えることが本音でした。