著者インタビュー

少しでも同じ境遇の方々の力になれば

という気持ちで出版しました。

『軌跡』

無精子症という病気のため子どもを授かることができなかった。
それでも、必死で治療を行い、二人も赤ちゃんを授かった夫婦がいる。
度重なる切開手術、授かった生命の流産。
それでも、赤ちゃんを諦めることだけは、どうしてもできなかった―――。
二人はどうやって、子どもを授かることができたのか。不妊治療という壮絶な経験を
ユーモアたっぷりに描いた、ないて笑える珠玉のノンフィクションエッセイ。

幻冬舎ルネッサンスから2017年に『軌跡』を出版したO介氏。出版を決意したきっかけや出版後の変化を伺った。

 

―出版をされたきっかけ・目的は何ですか?

O介 あまり知られていない男性不妊について、自身に起こった貴重な体験を知ってもらいたかったのと、同じ境遇の方々の少しでも力になればという思いから出版を決意しました。

あとは少しだけ本を出版することへの憧れから、チャレンジ的な意識もありました。幸か不幸か自身の境遇が恰好のネタでしたので、意思決定は早かったです。

 

―出版前後でどのような変化がありましたか?

O介   出版されたときは自己満に限りなく近い達成感がありました(笑)。

内容的に無差別には知人に言えなかったですが、知らせた友人からは出版、内容に関して大変驚かれました。呑み仲間の中には感動して泣きだしたりする奴もいました。

著者配布分が自宅にありますが、小学5年生になった息子が少し読みたそうにしています。子ども達に話す時が近づいているのをじわじわと感じています。

―原稿に散りばめたこだわりや制作秘話をお聞かせください。

O介 記憶と病院の通院履歴をもとにひたすら書き進めていきました。その中で、微妙に時間軸がずれているところや、読者が興味を持つ部分がどのような部分で、どのような部分をより詳しく書くべきかなどとご指摘いただけたことが、さすがはプロの仕事!と思いました。

ただ、出版前の紙面でのやり取りは、精度、費用、手間の面から改善の余地があると思います。ドロップボックスなどのクラウドを活用すればデータでのやり取りが可能です。ただ年配の方に配慮すると紙、データの両方が著者判断で選択できると良いのかもしれません。

―読者へのメッセージをお願いします。

O介 自身の記憶とお世話になった病院の先生たちのご協力により、書き上げることができました。

本書に出会う機会がある方はごく一部かもしれませんが、その一部の方で良いので私たちのような境遇の人たちが少なからずいることを知っていただきたい。

デリケートかつ重たい内容なので、できるだけ肩の力を抜いて読んでいただけるように、私たちのごく普通の会話や、クスっと笑えるリアルな小ネタを織り込みました。

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