著者インタビュー

編集に関わった皆さんの想いが込められた本になったなと思います。

『窓ガラスが鏡に変わるとき』

大学2年生、僕は旅に出た。到着早々、見ず知らずの土地で味わった挫折。どこに向かうでもなく飛び乗った列車内で発見したこと―それは、「今見えている世界は自分を映し出したものである」ということだった。
自身の意識が変われば周囲の世界も変わる。
「愛する」こと、
「生きる」こと、
「想う」こと、
「気づく」こと、
それぞれのテーマから見つめ直すと、新たな自分が見えてくる。
人生における発見から生まれた、珠玉の詩・エッセイ集。

幻冬舎ルネッサンスから2017年に『窓ガラスが鏡に変わるとき』を出版した島至氏。出版を決意したきっかけや出版後の変化を伺った。

 

―出版をされたきっかけや目的は何ですか?

 初めは役員会などの報告や連絡を、社長から全社員に社内メールとして送っていたのですが、何か面白くないなと思って、最後に「一言メッセージ」という形で、自分の想いなどを書いて送るようにしました。それが社員に好評だったのです。ホームページに載せると、今度は学生や主婦の方など、一般の人から「感動した」とか「本は出ていないのか」と返信が来るようになり、それでは今まで書いたものをまとめて本にしようと、自費出版しました。

熱烈なファンの方もいて、ある社長は1000冊も買ってくれて、知人に配ったりしたそうです。その本がきっかけで、今回幻冬舎さんからの出版に繋がりました。

 

―出版前後で何か変化はありましたか?

島  自費出版した本も評判が良かったのですが、読者から書店で買えないのかと問い合わせも多く、「出版社から出せればいいな」という気持ちは前からありました。今回幻冬舎ルネッサンス新社さんからお話があったので、「是非お願いします」ということになりました。出版にあたって、各章にエッセイも入れて、ということになり、自分の想いのこもった素敵な本になったなと、とても嬉しい気持ちです。

友人の小学生の子供の夏休みの読書感想文が「窓ガラスが鏡に変わるとき」と聞いた時、嬉しい気持ちになりました。自分が亡くなっても本は残りますからね。孫たちが大きくなってから僕の本を読んで、おじいちゃんはこんなことを考えていたのかと、想像すると楽しくなりますね。

 

―出版社や編集者とのやり取りで印象深かったことはありますか?

島 表紙はシベリア鉄道経由で辿り着いた最初の街、フィンランドのヘルシンキにあるヘルシンキ大聖堂の12使徒の一人です。裏表紙の帯を取るとそれを見つめている僕のプロフィールがあります。帯はシベリア鉄道の地図です。表紙を取ると本の題名が表と裏で鏡に映したように逆転しています。

編集に関わった皆さんの想いが込められた本になったなと思います。挿絵もさりげなく入っていて、文章の情感を高めてくれています。エッセイを各章に入れてくださいと言われて、書いてみると、詩集でもなく、僕の価値観や想いを本全体で貫いて表現できたと思います。楽しかったです。ありがとうございます。

 

―原稿に散りばめたこだわりや制作秘話など、ご著書の紹介をお願いします。

島 旅先の列車で、窓ガラスが鏡に変わる時に感じた「社会は自分自身を映す鏡なんだ」という想い。鏡に映った自分自身の髪の乱れを直すには、鏡の中の髪をいじっても直らない。自分自身の髪を直すと、鏡の中の乱れも直る。自分が笑顔になると、鏡に映る社会も明るくなる。そんな想いを持ちながら生きていくことに拠って、愛すること、生きること、想うこと、などにいろいろな気づきが生まれてきました。外の世界と内の世界との繋がりを感じて、それが最後のエピローグで「自分とは何か」という結びに繋がったと思います。

 

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