第一回詩集・歌集・句集コンテスト結果発表
【第一回詩集・歌集・句集コンテスト結果発表!】
幻冬舎グループ開催のコンテスト企画第三弾として、
"あなたらしさを感じられる"作品を募集する詩集・歌集・句集コンテストを開催しました。
人によって詩・歌・句に込める想いは様々。
12月4日に締め切りました当コンテストでは、多数のご応募をいただき、非常に素晴らしい作品との出会いが沢山ございました。
ご応募いただいたたくさんの皆さま、ありがとうございます。
審査員に選ばれた大賞作品はこちら!
【大賞作品 幻冬舎より電子書籍化】
峯岸 由江さま
一部公開
<春>
梅散って愛されっぱなしで猫の逝く
花散らし星屑散らし春嵐
ミント色ソーダ水の雨イースター
ひこばえに花咲かす君神の指
青空に春雷聞こゆ神遊び
テンと鳴りツと返す音や春障子
シャム猫を抱く黒人兵に花吹雪
羽二重を襲ねし春の重さかな
春燈に張り澄みわたる鼓かな
卒業のその子のひとみ勝ち気なる
(3.11)食ひしばり吐き出さるるもの震災忌
(3.11)天地(あめつち)にただ人の居て震災忌
祝!電子書籍化決定!!!
編集者講評
ふと目にした情景、心の動きを、ひらがな、カタカナといった文字表記も効果的に使い、表現しています。句の切れ間にある余韻を深く楽しめる作品です。日本古来の姿や家族に対する思いが詰まった五七五をよむと、作者の心がどのように動いたのかが読者の心にも浮かんできます。四季が変わるにつれ、情緒あふれる瞬間も絶え間なく訪れていることに気づかせてくれるでしょう。生活しているなかで垣間見える、心にふわりと浮かび、すぐに消えてしまいそうな気持ちを留めていることが印象深いです。
幻冬舎ルネッサンス新社編集部マネージャー
芝﨑 拓