プルーストから村上春樹へ
20世紀文学を「時間」を軸に分析する、哲学的文学論の新機軸
- ジャンル
- 文学・評論
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 岡本正明・著
- ISBN
- 9784344927131
- 判型
- 新書 ・ 218ページ
- 出版年月日
- 2020/1/30
- 価格
- 880 円(税込)
内容紹介
20世紀の文学は「時間」を、事実の連鎖としての「外的時間」ではなく、個人の心の持続性を表す「内的時間」として描くことを始めた。著者はこれを文学による「時間の発見」と捉え、その口火を切ったのはプルースト、ジョイスであったとする。第一部では、英米の作家を中心に、文学における時間の主題化を心理学的・哲学的アプローチで掘り下げ、第二部では美学上の問題に焦点を当て、ガルシア=マルケスやカフカなど、より幅広いエリアの作家を分析していく。そして20世紀を締めくくる作家として、村上春樹を取り上げ、彼が生み出した独自の時間表現の世界を読み解いていく。
■著者紹介
岡本 正明(おかもと まさあき)
中央大学教授。1960年東京都に生まれる。1983年東京大学文学部英文科卒業。東京都立大学助手等を経て、1999年より現職。主な著書に、『アメリカ史の散歩道』(中央大学出版部)、『小説より面白いアメリカ史』(中央大学出版部)、『横断する知性―アメリカ最大の思想家・歴史家 ヘンリー・アダムズ【新装版】』(英宝社)、『アルタモント、天使の詩―トマス・ウルフを知るための10章』(英宝社)、『英米文学つれづれ草―もしくは、「あらかると」』(朝日出版社)、訳書に、エドマンド・ウィルソン『フィンランド駅へ―革命の世紀の群像』(みすず書房)などがある。
あなたも出版してみませんか?
お気軽にご相談ください。
03-5411-7188
営業時間:平日10:00〜18:30