少年時代、離れて暮らす両親の代わりに、面白い話をたくさんしてくれた祖父と、料理下手の小さい祖母に育てられた著者は、いつもふざけ調子で、底抜けに明るい子供のような心を持った大人に成長する。そんな著者の視点で観察すると、何気ない家族のやり取りが笑い話の宝庫になる。
一日に一回はイエティの話をしたり、いきなり小芝居を始めて無茶ぶりをしてきたりするちょっと変わった妻。そして、妻の血をしっかり受け継いだ、生意気なことをたくさん言ってくる長女と、高田の馬場をタカダノサバだと勘違いしている、素直な心を持った長男の面白エピソードが満載。
思わずクスリと笑ってしまうようなユーモア溢れるエピソードから、共感できるエピソード、瞼が熱くなるような感動エピソードまで、きっとあなたのお気に入りのエピソードが見つかるはず。