介護も福祉も背負うには重すぎた
高齢者の福祉現場の痛ましいありさまを描いた元ベテラン介護員のノンフィクション
- ジャンル
- 単行本 ノンフィクション
- シリーズ
- その他
- 著者
- 貝澤 綾子・著
- ISBN
- 9784779003240
- 判型
- 4-6 ・ 266ページ
- 出版年月日
- 2008-11-20
- 価格
- 1540 円(税込)
内容紹介
「きつい」「汚い」「危険」「規則が厳しい」「休暇が取れない」「給料が安い」の「6K」と言われる介護労働者の仕事。それに耐えきれず、去っていく介護員をどれくらい見送ったことだろう。著者は19年間、老人福祉で介護職員として働いた。介護施設の行き届かないサービスに対する痛烈な批判、介護従事者のシステマチックな接し方への不満、介護の責任を放棄する家族に対する非難などの声を耳にすることが多い。確かにそれも否定できない事実ではある。ただ、その裏側にあるもう一つの現実――、現場の過酷な労働環境の中、日々汗し体にムチ打つごとく働いている介護従事者や、在宅介護に追われ、疲れ果て、どこにも救いを求められずに困窮している家族、そういった人々の現実にもう少し目を向けてほしい。高齢者介護の現状と問題点がわかる一冊。
1945年、新潟県生まれ。1969年、東洋大学文学部教育学科卒業。1971年、知的障害児養護施設に勤務。1988年、特別養護老人ホームに勤務し、介護員、ケアマネージャーに従事。2007年3月、退職。
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