人は二度死ぬ。苦しみの「肉体の死」と幸せな「精神の死」。幸せな死を迎えるためにはどうすればいいのだろうか。人はこの世の生においてさまざまな知識と情報を身につける。しかしながらそれは必ずしも魂には必要なものではない。だから、目・鼻・口・耳・触の五感を使って身につけたものを脱ぎ去ると不可思議な力に包まれ、真実の自分の姿が現われる。また現実の世界は幻であり、影を追っているだけの毎日である。そのために心は迷いに支配され、虚しさに満ちている。ありのままの自分を見つめ、精神の死を迎えるなら誰もが迷いのない次の段階に脱却できる。その自己変革を推進する力が共包の力である。共包力で「精神の死」を迎える幸せを広く知らしめる、これまでの宗教観を一掃する画期的な思想書。