庭の都、京の旅
世界にここだけしかない「美」の話。
- ジャンル
- 単行本 旅行
- シリーズ
- その他
- 著者
- 梨村 源次郎・著
- ISBN
- 9784779004483
- 判型
- 4-6 ・ 160ページ
- 出版年月日
- 2009-03-20
- 価格
- 1210 円(税込)
内容紹介
世界に誇れる京都の庭園の数々。中でも江戸時代初期に作られた庭は、その頂点にあるといってよい。桂離宮、修学院離宮は言うに及ばず、高台寺圓徳院、大徳寺芳春院、西本願寺等、戦国時代を乗り越えてようやく訪れた平和の時代に、人々は渾身の力を込めて名庭園を次々と生み出していった。もともと日本の庭園は中国・唐の影響を受けた寝殿造に始まり、仏教の浄土思想を体現した浄土式庭園、禅寺の枯山水、武家の書院造、茶の湯のための茶庭、大規模な回遊式庭園という変遷を経てきた歴史がある。なべてその素材は共通して、石や樹木、水という日本の自然を用い、日本の技術で創り上げたものである。まぎれもなくそれは日本の伝統的な美意識や宗教観の中で培われてきたのである。しかしながら日本庭園はキリスト教宣教師の技術を取り入れて造られたとする説が根強くあり、それを丁寧な資料の検証と独自の審美眼をもって反証を試みている。京都の庭園の美を時代背景からも読み解きながら、日本文化の素晴らしさを再認識できる探訪記。
1947年生まれ。東京大学工学部卒業後大手製鉄会社関西地区勤務。1972年茶道裏千家入門。1975年米国マサチューセッツ工科大学経営大学院留学。1982年OECDパリ本部鉄鋼委員会事務局へ派遣(3年)。休暇などにヨーロッパ各地を旅行、整形式庭園を多く訪れる。帰国後、趣味として油絵を始める。2005年日本陶芸倶楽部入門。
「優雅な大人のための欧州浪漫紀行」 (小社刊)
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