「――草かげも　地面の下も　海の底も　町のかたすみも
この星は　いのちの音色で　満ちている
いまをきざむ　やさしいリズムに　つつまれている――（『リズム』より抜粋）」
普段見過ごされがちな小さな生きものたちにあたたかな眼差しを向け、どんなちっぽけな存在であってもかけがえのない「いのち」と「誇り」を秘めて生きていることを謳った詩集。
やさいく愛おしい言葉のかけらが、桃色に咲くねむの花のように、心をふうわりと淡く染めてくれます。