くるしま童話名作選④ トラの子ウーちゃん
人間って、どんなやつなんだろう。よし、ちょっといって見てこよう。
- ジャンル
- 単行本 児童・こども
- シリーズ
- その他
- 著者
- 久留島 武彦・作 篠崎 三朗・絵
- ISBN
- 9784779008948
- 判型
- B5 ・ 32ページ
- 出版年月日
- 2013-03-15
- 価格
- 1430 円(税込)
内容紹介
トラの子ウーちゃんは、お母さんの言いつけを破って恐いもの見たさで山を下り、人間を探しにでかけます。途中、人間から必死で逃げてきたという牛、豚、鶏に出会いました。そして、各々から聞いた話をヒントにして人間へのイメージを膨らませていきます。果たして、ウーちゃんは人間に会うことができるのでしょうか。原作は『虎の子の大発見』と題され、武彦自らが自信作と認める作品を収録した『童話 久留島名話集』(昭和9年出版)に掲載されています。また、本作品は児童文学界からも高く評価されました。大正半ばから昭和初期にかけて童話・童謡の黄金期を築いた童話雑誌『赤い鳥』に収録された作品(新美南吉の『ごんぎつね』や芥川龍之介の『蜘蛛の糸』などがある)を、日本映画の巨匠・木下惠介の監修で昭和54年にテレビアニメ化した際には、『赤い鳥』収録作品以外では唯一、放映ラインナップに加えられました。「日本のアンデルセン」と呼ばれ、「子どもの膝の前の友達でありたい」と常に願い、子どもの目線で接することを心がけた口演童話家、久留島武彦の絵本化第4弾!
■著者紹介
久留島 武彦(くるしま たけひこ)・作
1874年 6月19日 大分県玖珠郡森町に生まれる。祖父は森藩最後の藩主・久留島通靖。
1887年 大分中学(現・大分県立大分上野丘高等学校)に入学、英語教師のウエンライト博士と出会う。
1890年 ウエンライト博士の関西学院転任に伴い関西学院へ転校。
1893年 神戸美以教会の日曜学校校長になる。
1894年 近衛師団入隊。
1895年 日清戦争に従軍。戦地から「尾上新兵衛」の筆名で投稿した作品が雑誌『少年世界』(博文館)に連載される。
1906年 「お伽倶楽部」を設立し、口演童話活動を本格的に開始。
1911年 雑誌『お伽倶楽部』を創刊。
1924年 ボーイスカウトの第2回国際ジャンボリー大会(現・世界ジャンボリー、デンマーク)に参加し、アンデルセンの旧跡を訪問。アンデルセンの復権を訴え、2年後にデンマーク国王よりダンネブロウ四等勲章を受ける。「日本のアンデルセン」と呼ばれるようになる。
1951年 日本青少年文化センター(全日本移動教室連盟)初代理事長に就任。
1958年 話し言葉による童話を確立し、児童文化の向上に貢献したことによって紫綬褒章を授与される。
1960年 6月27日内臓ガンのため永眠(享年86歳)。日本青少年文化センターが「久留島武彦文化賞」を創設。
童話の口演を行った幼稚園・小学校は全国6000を超える。
篠崎三朗(しのざき みつお)・絵
福島県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック専攻科卒業。現代童画会ニコン賞、高橋五山絵画賞受賞。ミュンヘン国際児童図書館にて、絵本『おかあさんぼくできたよ』(至光社)、挿絵『おじいさんのランプ』(小峰書店)が世界的に価値のある本として選ばれる。教科書のアートディレクションを数多く手懸ける。『しんせつなかかし』(福音館書店)、『にわとりこっことソーセージ』(至光社)、『空とぶくじら』(学習研究社)、『世の中への扉 福島きぼう日記』(講談社)、『ペチカはぼうぼう 猫はまんまる』(ポプラ社)など、多くの絵本や児童書を出版。日本児童出版美術家連盟会員。
■WEBサイト
『大分県玖珠町(久留島武彦の出身地であり、久留島の功績を伝える活動を行っている) 玖珠町わらべの館』
『久留島記念館』
■著書
『くるしま童話名作選⑤ すずむし』(2014年3月小社刊)
『くるしま童話名作選③ ゆめうりふくろう』 (2012年2月小社刊)
『くるしま童話名作選② 子ぐものいのり』 (2011年11月小社刊)
『くるしま童話名作選① ともがき』 (2011年3月小社刊)
あなたも出版してみませんか?
お気軽にご相談ください。
03-5411-7188
営業時間:平日10:00〜18:30