ウツの人は、何をしてほしくて、何をしてほしくないのかわかりますか？
結婚、妊娠をきっかけとして境界性人格障害、双極性気分障害（ソウウツ病）をわずらった著者が、本やテレビでは教えてくれないウツ患者の本音を綴る。
順風満帆とまでは言えないまでも、無難に送ってきた人生が、ある日突然、壊れ始めた。朝から晩まで壁にペンキを塗り続けたかと思ったら、あくる日から１週間も寝込んでしまう。ソウ状態とウツ状態が激しく入れ替わり、精神が蝕まれていく毎日。心の病の発症から現在までの27年間を、ありのままに描く。
「ウツ状態」や「ソウ状態」の人が、何を感じているのか、どんな言動に傷つくのか、そして家族や友達、パートナーにどう接してほしいのか。本書は、ウツに苦しむ人、そしてその家族や周囲の人に贈る、実体験に基づいた切実なメッセージである。